協会からのお知らせ Information

「奈良墨」、「三線」が伝統的工芸品として新たに指定されました。

本日、伝統的工芸品産業の振興に関する法律(以下「伝産法」)に定める伝統的工芸品として、経済産業省により奈良県の「奈良墨」、沖縄県の「三線」の2 品目が新たに指定されました。

1.伝統的工芸品の新規指定等について

奈良県の「奈良墨」、沖縄県の「三線」は、平成30 年8 月16 日に開催した産業構造審議会製造産業分科会伝統的工芸品指定小委員会において審議を行った結果、新規指定することについて了承されたことから、本日、官報告示によって、経済産業大臣指定品目となりました。これにより、伝統的工芸品は232 品目となりました。

また、併せて、富山県の伝統的工芸品「高岡銅器(昭和50 年指定)」の指定内容の変更として、技法の追加を行いました。

2.新規指定品目の概要

(1) 奈良墨

奈良墨は、奈良県奈良市において生産されている墨です。明日香の地で始まったとされ、都が京都へ移ってからも奈良には多くの社寺があることから、写経や学問に必要な墨の工房は奈良に留まりました。奈良県奈良市にある興福寺二諦坊の燈明の煤を集めて作ったとされている油煙墨が、良質な「奈良墨」として名声を得て以降、現在まで長い伝統を保持しています。

 

 

 

 

 

(2) 三線

三線は、沖縄県那覇市等において生産されている楽器です。琉球王国時代に中国よりその原型が持ち込まれ、宮廷楽器として発展。その後庶民へも広く普及していき、現在は世界遺産に登録された組踊や琉球歌劇、民謡、ポップスなど様々な音楽シーンにおいて欠かせない楽器となっています。

 

 

 

 

 

 

※官報告示につきましては以下をご参照ください

https://kanpou.npb.go.jp/20181107/20181107h07384/20181107h073840004f.html

https://kanpou.npb.go.jp/20181107/20181107h07384/20181107h073840005f.html

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