越中福岡の菅笠

古くは1400年代から始まった縫い笠で、江戸時代に加賀藩が生産奨励したことにより全国に普及した。良質の菅草を生かした製作技術により、農作業での日除け・雨除けや、日本各地の伝統行事・祭りなどの道具として使用されている。

  • 告示

    技術・技法

     

    1
    「笠骨」は、次の技術又は技法によること。

     

    (一)
    「外輪骨(がわぼね)」は、「爪」を施して輪にし、「爪」を重ねて留めること。

     

    (二)
    「中骨」は、頭頂部の重なり部分を薄く削り、「外輪骨」に差し込むこと。

     

    (三)
    曲げ工程をする場合は、「中骨」を加熱して曲げること。

     

    2
    「笠縫い」は、次の技術又は技法によること。

     

    (一)
    笠裏には、「シカケ」をすること。

     

    (二)
    「ノズケ」で取り付けた菅草をしごいた後、糸で縫い上げること。

     

    (三)
    頭頂部は、「頭止め」をすること。

     

    原材料

     

    1
    使用する竹材は、外輪骨には、カラタケマダケ若しくはモウソウチク又は、これらと同等の材質を有するものとすること。中骨には、メダケ又はこれと同等の性質を有するものとすること。

     

    2
    菅草は、カサスゲ又はこれと同等の性質を有するものとすること。

概要

工芸品名 越中福岡の菅笠
よみがな えっちゅうふくおかのすげがさ
工芸品の分類 その他の工芸品
主な製品
主要製造地域 高岡市、砺波市、小矢部市、南砺市
指定年月日 平成29年11月30日

連絡先

■産地組合

〒939-0111 富山県高岡市福岡町福岡1034
TEL&FAX 0766-64-2702

totop