伝統的工芸品ニュース

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2019/3/19ニュース

国登録文化財に県内7件 川上幼稚園や錦窯

 文化審議会(佐藤信会長)は18日、金沢市幸町の川上幼稚園の園舎や小松市大文字町の同市立錦窯展示館主屋など、25都道府県153件の建造物を有形文化財に登録するよう柴山昌彦文部科学相に答申した。石川県内は金沢、小松の計7件で、登録されれば県内の登録有形文化財は270件、全国では1万2281件となる。
 川上幼稚園の園舎は1918年、米国出身の建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計で建てられた。トラス構造と呼ばれる西洋式の骨組みや、採光に配慮した大きな窓が特徴で、明るく快適な室内空間となっている。
 幼稚園には現在、2~5歳の77人が通っている。現存するヴォーリズ建築の幼稚園として全国でも希少で、改田陽子園長は「これからもこの素晴らしい建物の中で子どもたちを育んでいきたい」と喜んだ。

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2019/3/14ニュース

県花の梅をデザイン ねんりんピックの大会メダル完成

 和歌山県は12日、県内で11月に開催する「全国健康福祉祭(ねんりんピック)」の入賞者らに贈る大会メダルを披露した。県花の梅をデザインし、海南市に伝わる紀州漆器の技法を取り入れている。
 各種目上位3人に贈る金、銀、銅メダルは直径6センチ、厚さ5ミリで、各千個作製する。
 4位以降の入賞者に贈る優秀賞メダルは直径5センチ、厚さ4・5ミリで2千個作る。「きいちゃん」もデザインしている参加賞のメダルは直径4センチ、厚さ3ミリで1万5千個作製する。
 県から依頼を受けた「紀州漆器協同組合」が制作。メダルの外側は亜鉛製で、塩化ビニールの円盤をはめ込んでいる。塗料は漆の代わりにウレタンを使用している。
 仁坂吉伸知事は「和歌山らしいメダルにした。梅をデザインし、紀州漆器の技術が使われていて、なかなかいい」と話した。

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2019/3/14ニュース

五輪公式ショップ開店 「伝統工芸品」第1弾販売

 二〇二〇年東京五輪・パラリンピックの公式ショップ「東京2020オフィシャルショップ福島店」は十三日、福島市丸子のコジマ×ビックカメラ福島店内にオープンした。常設の公式ショップ開設は東北で初。伝統工芸品を大会公式ライセンス商品化するプロジェクトの第一弾として選ばれた、福島県の大堀相馬焼のぐい飲みや白河だるまが販売されている。
 店頭には五輪エンブレムなどがデザインされた大堀相馬焼、白河だるまをはじめ、岩手県の南部鉄器、宮城県の玉虫塗を商品化した計八品が展示されている。他に公式ライセンス商品のTシャツやタオル、鉛筆や自由帳など約七百点が並ぶ。
 桑折町のパート佐藤キミさんは五輪の大会マスコット「ミライトワ」とパラリンピックの「ソメイティ」をあしらったシールを購入した。はがきに貼り、知人らに送るという。「県民として少しでも五輪盛り上げの力になりたい」と語った。
 開店に先立ち店内でオープニングイベントが開かれた。坂牧政彦組織委員会マーケティング局長が「伝統工芸品を復興五輪の象徴の一つにしたい。この公式ショップが五輪と福島県民のつながりを深めるきっかけになればうれしい」とあいさつした。
 公式ショップは二〇二〇年九月三十日まで営業する。営業時間は午前十時から午後八時半(土日祝日は午後九時)まで。商品の価格は大堀相馬焼のぐい飲みが三個セットで一万六千二百円。白河だるまは金色が三千二百四十円、白色が二千百六十円(いずれも税込み)など。

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2019/3/12ニュース

「新たな特産つくる」=避難の悔しさバネに-福島の陶芸家・東日本大震災8年

 東京電力福島第1原発事故により避難指示区域に指定された福島県浪江町出身で、江戸時代から続く伝統工芸「大堀相馬焼」の陶芸家、志賀喜宏さんが避難先の郡山市で新たな窯元を営んでいる。「郡山で新たな特産品をつくりたい」。作品作りの原動力は、8年前の原発事故で避難を強いられた悔しさだ。
 2014年に開いた自宅兼工房には、郡山市内で採取された粘土を使用した陶器が並ぶ。「あさか野焼」と名付け、今年1月には優れた商品として市のブランド「一本の水路」に認証された。
 馬の絵が描かれる大堀相馬焼と異なり、シンプルなデザインが特徴だ。避難先で再び活動を始めた浪江町の窯元10軒のうち、新たな名前を用いるのは志賀さんだけという。「(大堀相馬焼の)原料、文化、コミュニティー、全てを原発事故で奪われた。『0からのスタート』という思い」を込めた。

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2019/2/26ニュース

ギザギザ刃の鋸鎌、根強い愛用者 越前打刃物の工房、生産ピーク

 寒さが緩むとされる二十四節気の「雨水」の2月19日、春の本格的な農期を前に福井県越前市内の越前打刃物の工房で鎌の刃がのこぎり状になった「鋸鎌」の生産がピークを迎えている。職人たちは「昨年は大雪で注文が遅かったけど、今年は例年通り」と、研磨機で火花を散らしながら一枚一枚丁寧に仕上げている。
 専用の回転盤で刃をギザギザに目切りし、研磨や焼き入れなどの工程を経て完成する。越前市内で現在生産しているのは「カトウ打刃物製作所」だけ。刃のギザギザが雑草の根に絡んで草取りがしやすいと根強い愛用者が多いという。
 農作業に応じて長さや幅が違う十数種類あり、2月中旬から稲刈りが終わる10月まで全国から注文が入る。この時期は、刃の長さが約20センチの草取り用を中心に1日300~400本を仕上げている。
 刃の目切りには経験が必要で、タイミングを間違うと目が粗くなったり細かくなりすぎたりする。同製作所の加藤義実社長は「十分な切れ味が出るよう作っている。産地にこのような鎌があることを広く知ってもらいたい」と話している。

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2019/2/22ニュース

最優秀賞に七々子「黒紅・赤橙」、「Q」は審査員特別賞/テーブルウェア全国大会

 青森県弘前市の津軽塗職人・白川明美さんと須藤賢一さんが、3~11日に東京都で開かれた「テーブルウェア・フェスティバル2019~暮らしを彩る器展~」内の「第27回テーブルウェア大賞~優しい食空間コンテスト~」に作品を出品し、白川さんが最優秀賞・東京都知事賞、須藤さんが審査員特別賞を受賞した。同市によると、青森県出身者のダブル受賞は初だという。

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2019/2/18ニュース

春を呼ぶ愛らしさ 信楽焼ひな人形制作すすむ

 信楽焼の産地、滋賀県甲賀市信楽町でひな人形作りが進み、工房に愛らしい姿の人形が並んでいる。冷え込みが厳しい地域で生まれた土の造形が、3月3日の桃の節句を待っている。
 同町長野の「陶房準」では、陶人形作家の葛原準子さんが昨秋から制作を始めた。板状にした土で着物を表現し、桃色や薄緑色の化粧土で花や葉の模様にやわらかな色味を加えた。最後に扇や髪飾りに金彩を施し、1カ月ほどですまし顔のおひなさまが完成する。2月末までに約60セットを順次制作する。
 葛原さんは「改元の年だけに、女びなのおすべらかしの髪を多めに仕上げ、より伝統的な雰囲気を意識した」と話す。
 京都市下京区の大丸京都店で2月20日まで開く個展でも展示販売する。問い合わせは陶房準0748(82)1732。

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2019/2/14ニュース

樺細工メダルお披露目 モーグルW杯 仙北で22日開会式

 モーグルのワールドカップ(W杯)「2019FISフリースタイルスキーワールドカップ秋田たざわ湖大会」が23、24日、仙北市の「たざわ湖スキー場」で開催される。大会で各種目の上位3選手に授与するメダルが7日、県庁でお披露目された。
 メダルは、仙北市の角館工芸協同組合が中心となり約半年かけて製作した。同市の伝統工芸・樺かば細工の技法で作られた金、銀、銅のメダルはいずれも縦9・2センチ、横10・6センチ、厚さ8ミリの六角形。重さは約420グラムで、一般的なメダルとしては重く、同組合の高島まち子事務局長は、「(メダリストは)結果をメダルの重みで感じてほしい」と話した。表面にはサクラの樹皮が使われている。
 同大会は世界トップクラスの選手たちが各地を転戦するモーグルW杯。同スキー場は2015年以降毎年会場となっており、今回が5度目。22日に開会式を行う。23日に男女モーグル、24日に男女デュアルモーグルが、それぞれ行われる。

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2019/2/7ニュース

北米最大の見本展「NY NOW」に京鹿の子絞振興協同組合が初出展

 インテリアと雑貨の見本展「NY NOW」がニューヨークの「Jacob K. Javits Convention Center」(655 W 34th St.)で2月3日から6日まで開催された。
 当展示会は年に2回開かれ、ギフト用品、日用品、デザイン雑貨などを幅広く取り扱う。規模は北米最大で毎年世界各地から多くのバイヤーが訪れる。 
 今回、日本からは、京都の伝統技法「京鹿の子絞」の関係社9社が初出展。ブースでは、各社のユニークな商品の展示とあわせて、瑞宝単光賞を受賞している川本和代さんが実演を行い、来場者の注目を集めた。
 出展社のひとつである、鹿皮の絞り染め商品を扱う「いづつ」の山田智久さんは「アメリカでは光沢感がある素材も人気があることが分かった。今後の商品開発に生かしていきたい」と話した。

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2019/2/5ニュース

塩沢4大織物でこいのぼり 来月から展示 塩沢商工高生徒が制作

 国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている「越後上布」や、「塩沢紬つむぎ」など塩沢4大織物を使った手作りのこいのぼりづくりが、南魚沼市の塩沢商工高校で進められている。完成した作品は、生地を提供した地元の塩沢つむぎ記念館で3月半ばから展示されるほか、10月に新潟市で開かれる全国産業教育フェアにも出品される予定だ。
 こいのぼりづくりは、地場産業の発展や地域活性化を模索し、2年前には塩沢織物を使ったひな人形も制作した記念館と、制作を希望する高校の考えが一致。昨年5月に準備が始まった。

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