伝統的工芸品ニュース

カテゴリー:ニュース

2018/5/22ニュース

97歳で現役! 沖縄の「芭蕉布」人間国宝、フランスのTV局注目

 沖縄県大宜味村喜如嘉で暮らし、重要無形文化財「芭蕉布」保持者で人間国宝の平良敏子さん(97)が15日、フランスの民間テレビ局「TF1」のドキュメンタリー番組の取材を受けた。平良さんは「取材を受けるよりも、良い物を作ろうと芭蕉布を織っている時の方が緊張する」とほほ笑みながら、カメラの前で人間国宝の技を披露した。

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2018/5/22ニュース

KIMONOで世界を一つに 東京五輪彩る3代目の挑戦

 東京五輪に向けて、世界196カ国を表現した着物を作る「KIMONO PROJECT(キモノプロジェクト)」を進めている。4月末、完成した100着を福岡県久留米市で披露。モデル全員が手をつなぐフィナーレで「着物が人と人を結び、世界が一つになる」と呼びかけた。
 銀行員を経て老舗呉服店を継いだ3代目。貸衣装と廉価品に押され、妥協を強いられる職人を目の当たりにした。業界を勇気づける「起爆剤」はないものか。2013年秋、五輪の東京開催が決まり、「日本の民族衣装で彩ろう」と思い立った。

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2018/5/17ニュース

美濃焼原料、東濃で枯渇危機 埋蔵粘土を調査

 岐阜県多治見、土岐、瑞浪の3市や県、美濃焼関連の業界団体などで構成する「美濃焼みらい会議」が、本年度に東濃地域で同会議として初の原料資源調査を実施する。美濃焼の原料となる粘土の枯渇問題を解決するために、原料粘土が多く埋蔵されている地区の選定作業を進める。6月に開く会議を経て、詳しい調査方法やスケジュールなどを公表する。

 美濃焼みらい会議は、陶磁器やタイルなど美濃焼の原料問題やブランド力向上への方策を探る目的で2014年12月に発足。構成団体の一つ、県窯業原料協同組合によると、原料粘土を掘る東濃地域の鉱山は1992年には40カ所以上で採掘されていたが、原料の枯渇や需要減による不採算などを理由に現在は数カ所にまで減少。近年は2016~17年にかけて山又鉱山(多治見市)と中山鉱山(土岐市)が閉山した。
 東濃地方は主に陶磁器やタイルに使う良質な木節粘土と蛙目(がいろめ)粘土を採掘できる場所という。同組合の寺嶋一博専務理事は「木節粘土は山又鉱山で年間使用量の5年分ほどを貯蔵しているが、蛙目粘土の多くは愛知県瀬戸市から供給してもらっている」と現状を説明する。

 同組合は2015年、原料確保につなげることを目的に、県窯業原料資源調査委員会が1977年に作成し、粘土層が埋蔵されている可能性がある地点を示した「東濃地域粘土鉱床分布図」を関係機関に配布した。寺嶋専務理事は「木節と蛙目の両方で新しい採掘場所を探さないと原料が枯渇する」と危惧し、「原料を掘り当てていかないと美濃焼がなくなってしまう」と美濃焼みらい会議による資源調査の意義を強調する。
 県陶磁器工業協同組合連合会がまとめた統計では、昨年の美濃焼生産出荷額は約300億円。出荷額ベースで国内産陶磁器の約5割のシェアがある。

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2018/5/17ニュース

博多人形と博多織、東京で新作展 川崎さん最高賞、はかた匠工芸も [福岡県]

 第69回新作博多人形展と第62回新作博多織展(福岡市など主催)が16日、東京の日本橋三越本店で始まった。審査の結果、最高賞の内閣総理大臣賞は、博多人形が川崎修一さん(福岡市中央区)の「西行桜」に、博多織がはかた匠工芸(大野城市)の袋帯「手織 弥三右衛門間道」に決まった。
 博多人形は79点、博多織は121点が出品され、計31点が入賞した。川崎さんの受賞作は、桜の歌で知られる平安末期の歌人、西行がテーマ。色の配合など技術力の高さや武士出身である西行の力強さを感じさせる表現が評価された。博多人形商工業協同組合の小副川祐二副理事長は「それぞれの作家が自分の得意分野を掘り下げており、全体としてバラエティー豊かな内容になった」と語った。
 はかた匠工芸の作品は、幅広い世代に似合う現代的な色調で伝統の献上柄を生かした点が支持を得た。博多織工業組合の寺嶋貞夫理事長は「作り手も若い世代が増え、博多織伝来777年にふさわしい作品がそろった」と話した。

 東京展は22日まで。6月6~12日、福岡市・天神の博多大丸でも展示される。

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2018/5/11ニュース

伝統工芸士に兄弟で合格 萬古焼の酔月陶苑

 四日市市南いかるが町の萬古焼の窯元「酔月陶苑(とうえん)」で作陶する清水潤さん=南いかるが町=と弟潮さん=西坂部町=が、兄弟そろって伝統工芸士の認定試験に合格した。すでに父酔月(本名・洋)さんも工芸士の認定を受けており、潤さんは「親子での認定はなかなかない。父を継ぐ次世代の自分たちを認めてもらえてうれしい」と話す。
 工芸士の試験は法律に基づき伝統的工芸品産業振興協会が行い、実務経験十二年以上という条件と、実技、筆記の両試験で審査する。二人は昨年九月に受験し、実技試験では決められた大きさ、形の急須づくりを指示され、ろくろ回しや削りの工程を実演。基準内の厚さに仕上がったか、審査員がその場で断面を確認した。二人は「緊張したが、普段通りの仕事を見てもらえたのでは」と振り返る。筆記試験は萬古焼に限らず、日本の伝統工芸全般の知識を問われた。二月二十五日付で認定された。

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2018/5/10ニュース

漆と蒔絵の伝統的な技術学ぶ 会津稽古堂で教室開講

 会津の歴史が培った漆・蒔絵の伝統的な技術を学ぶ「漆蒔絵教室」は8日、会津若松市の会津稽古堂で開講した。
 市生涯学習総合センター主催事業で、会津の伝統産業でもある漆・蒔絵の技法を理論的、実践的に学んでもらおうと、毎年開かれている。今回で44回目。12月11日までの全15回で、今後8カ月にわたり毎月第2、第4火曜日(原則)に同所美術工芸スタジオで学習が行われる。
 今回は11人が受講。いずれも漆蒔絵工芸作家の照井克弘さん(蒔絵工房てるい)と国分幸一さん(国分漆工房)が講師を務める。受講者は国産漆を中心とした本格的な材料と道具を使い、研出蒔絵の技法でパネルを仕上げる。作品の展示、公開も行う。初回は会津塗が分業で行われていることや蒔絵の技法などを学び、今後の活動や作業を確認した。

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2018/5/8ニュース

加賀唐津の登り窯再興 能美・金剛寺町で4年ぶり

 能美市金剛寺町で、後継者がおらず放置されていた登り窯が、金沢市入江2丁目、陶芸家吉岡正義さん(46)の手で4年ぶりに息を吹き返した。6日に窯出しを行った吉岡さんは今後、九谷焼と唐津焼を融合した焼き物作りに取り組む。
 登り窯は、唐津焼の名工、西岡小十(こじゅう)さん(佐賀県唐津市)が金剛寺町で唐津焼に適した土を見つけ、1999(平成11)年に開窯した。「加賀唐津辰之口窯」と名付けられている。

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2018/5/1ニュース

西陣織で「源氏物語絵巻」を再現 大津で展示

 京都の高級織物「西陣織」で、紫式部による長編小説「源氏物語絵巻」を再現した工芸展が三十日、大津市柳が崎のびわ湖大津館で始まった。六日まで。
 一見、絵巻の複製のように見える帯や額絵は、五十点どれも手織り。最大十二色の糸を縦横に織ることで、朱色やねずみ色といった色を再現した。
 織り糸の太さは約〇・一ミリで、髪の毛の半分ほど。備え付けの拡大レンズで織り目を見ることもできる。三十センチ幅の織物のためには二千七百本の縦糸が必要で、作品の完成には平均して半年かかるという。
 画家の岡田俊一さんが手がけた「源氏物語絵巻」をもとにした織物も展示しており、平安と平成、双方の「源氏物語」が楽しめる。
 作品を手がけた西陣美術織(京都市上京区)の岩崎圭祐さんは「着物や帯が売れにくい時代。職人の活躍の場を広めるため、西陣織について知ってもらいたい」と話していた。

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2018/4/27ニュース

久留米絣の創始者、業績たたえ 井上伝150回忌 久留米市の徳雲寺で法要 [福岡県]

 久留米絣の創始者、井上伝の150回忌法要が26日、久留米市寺町の徳雲寺で営まれ、絣の生産者や卸業者など約100人が業績をたたえた。
 法要は久留米絣組合連合会(池田光政会長)の主催で、井上伝の命日である26日に毎年、墓のある徳雲寺で開かれている。
 この日は、絣の着物やジャケット、ネクタイなどを身にまとった参列者が目立つ中、池田会長は「(井上伝が)自身の技術を惜しむことなく弟子に教えたことが今につながっている。われわれもさらに技術革新に努め、次世代に絣の伝統を引き継ぎたい」とあいさつした。
 井上伝は10代前半の時、色あせて斑点となった着物の模様をヒントに新しい織物を考案したと言われる。

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2018/4/26ニュース

寺本さんに日本工芸会賞 伝統工芸陶芸部会展 「生命の息吹感」評価

「第46回伝統工芸陶芸部会展」(日本工芸会主催)が25日、東京・日本橋の日本橋三越本店で開幕し、本県から笠間市在住で茨城工芸会長の寺本守さん(69)が2度目の日本工芸会賞に選ばれた。同展は、日本工芸会の正会員のみ出品できる展覧会で、人間国宝をはじめ陶芸界をリードする作家の新作が並ぶ。5月1日まで。
 同賞は、230人の出品者のうち3人に与えられた。33回展(2005年)で創設されたが、2度以上受賞した作家は数少ない。
 受賞作「銀彩(ぎんさい)花器」は、縦に流れる優雅な器の線と、落ち着いた輝きの銀色に鮮やかな緑色が映え、上品なたたずまい。審査員の神農巌さんは「春芽吹く新緑を覆う朝もやの情景を思わせ、生命の息吹を感じさせる逸品」と評している。
 寺本さんは「爽やかさを感じられるよう意識した。緑に銀をちりばめて今作と真逆の世界も表現してみたい」と話した。

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