伝統的工芸品ニュース

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2019/1/11ニュース

県産繭で牛首紬 津幡高、蚕「玉小石」を飼育 精練作業経て織り上げ

 養蚕復活プロジェクトに取り組む津幡高園芸部が10日までに、日本の原種に近い蚕「玉小石」の飼育に成功した。玉小石は石川県指定無形文化財の絹織物「牛首紬」の材料となる「玉繭」を多く作る品種で、園芸部は西山産業(白山市)と協力して純県産素材で牛首紬を作る。日本の近代化の礎を築いた養蚕の歴史とともに、石川が誇る伝統産業の魅力を発信する。
 園芸部は2014年から将来的な養蚕復活を目指して、校内の畑などで桑の栽培を開始した。15年は人工飼料を使って蚕約千匹、17年には自校で栽培した桑の葉を使った飼育にそれぞれ成功しており、昨年、量産化されている品種に比べて管理が難しい「玉小石」の飼育に初めて挑戦した。

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2019/1/7ニュース

「牛神さま」に家内安全祈願 備前・田倉牛神社で初大祭

 「牛神さま」で知られる田倉牛神社(備前市吉永町福満)で5日、恒例の初大祭が営まれた。岡山県内外から訪れた参拝者が牛の置物を奉納し、家内安全や五穀豊穣などを祈願した。
 祭神は健康や農耕の神とされる牛頭天王。参拝者は持参した備前焼の牛の置物をご神体の石像に供えて願掛けし、別の1体を持ち帰る。願いがかなうと、持ち帰った置物と新たな1体を奉納する「倍返し」の習わしがあり、神座前には30万体ともいわれる置物がうずたかく積まれている。
 今年は土曜日とあって、早朝から多くの家族連れらが参拝。置物を奉納しては手を合わせ、神座を囲む柵の間から手を伸ばして別の置物を選んでいた。
 夫と訪れた主婦は「私も母も姉も三女も丑年生まれで、縁を感じて毎年参拝している。孫の安産を祈りました」と話していた。

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2019/1/7ニュース

「京・ベストタイ・ドレッサー」に7人 西陣織工業組合総会

 西陣織工業組合の新年総会が5日、京都市上京区の西陣織会館で開かれた。組合員ら約300人が出席し、産地振興に一丸で取り組む決意を新たにした。
 会場で、渡辺隆夫理事長は「上京区は高齢化率が高く、公共交通機関も利便性が低い。地域組合への移行に取り組んでいるが、地域にどう貢献できるか、わくわくしながらやっていきたい」とあいさつした。優良従業員の表彰などもあり、組合員たちが交流を深めた。

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2019/1/4ニュース

加賀友禅で接客 金沢・広坂振興会の女性会員

 広坂振興会の女性会員17人は3日、加賀友禅の着物姿で加盟店や金沢能楽美術館など8カ所に来館、来店した客を出迎えた。金沢の伝統工芸である加賀友禅をPRする初めての取り組みで、華やかな衣装が客の目を楽しませた。
 女性会員は松や鶴が描かれた赤、紫など色とりどりの訪問着で接客した。金沢能楽美術館前では17人が並んで通行人に手を振り、初詣客らでにぎわう通りを彩った。
 着物は加賀友禅技術振興研究所が貸し出し、加賀染振興協会が着付けした。広坂振興会の髙橋洋一朗会長は「平成最後の年も金沢の伝統を重んじながら、新しいことにチャレンジしたい」と話した。

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2018/12/27ニュース

大島紬で市議会最終本会議 鹿児島・奄美市

 大島紬産地の鹿児島県奄美市の市議会は26日、12月定例会最終本会議を紬の着物姿での「紬議会」として開会した。落ち着いた議場で議案もスムーズに審議された。
 紬業界の活性化を目指し1977年から毎年続く恒例行事。難しい顔つきのイメージの議員24人もこの日ばかりは柔和な表情に。師玉敏代議長は「背筋が伸びます」。
 着物離れで大島紬は2017年の生産が戦後の最盛期(1972年)の1・5%の4402反まで落ち込んだ。新年は紬再生への思いが紡げますように。

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2018/12/27ニュース

岡山)倉敷市の豪雨被災者らに備前焼のプレゼント

 県内の備前焼作家有志でつくる慈善団体「from bizen」が26日、7月の西日本豪雨で被災し、倉敷市内の仮設団地に住む約70世帯などに備前焼約340点を贈った。住民らは贈られた皿や花器などを手に取り、お気に入りの作品を持ち帰った。

 「from bizen」は東日本大震災が発生した2011年以降、岡山市内で備前焼のチャリティー販売会を開くなどして復興支援を続けてきた。倉敷市船穂町の柳井原仮設団地で同日あった贈呈式では、主宰の藤原和さんが「食卓に作家の命がこもった備前焼が並ぶことで、被災者の方々に少しでも気持ちを緩めてもらいたい」と話した。

 真備町内の自宅が全壊し、二万仮設団地に住む守屋美雪さんは「被災して以降、物の大切さを改めて感じていた。感謝をしながら毎日使っていきたい」と笑顔を見せた。

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2018/12/21ニュース

国宝修復に高岡の技 奈良・薬師寺東塔の「相輪」、銅器振興組合が受注

 伝統工芸高岡銅器振興協同組合が、奈良・薬師寺の東塔(国宝)の解体修理事業に加わることになった。最上部に取り付けられている金属製飾り「相輪」の一部の修復・補修を奈良県から請け負い、3月末までに仕上げる。梶原理事長は「高岡の技が国宝の修復に生かされる。職人の力を結集したい」と意気込んでいる。 (高岡支社編集部・熊谷浩二)
 薬師寺は680年、天武天皇が藤原京に創建。平城京への遷都に伴い、718年に現在地に移転した。東塔は約1300年前の創建当時から残る唯一の建物で、高さ約34メートル。2009年から奈良県によって解体修理が進められている。
 伝統工芸高岡銅器振興協同組合は高岡銅器の技術力をPRする手段として文化財の修復事業に注目。法隆寺の釈迦三尊像(国宝)の再現プロジェクトにも加わり、3Dプリンターで作った原型を基に仏像と大光背を鋳造した。再現像は昨年、高岡市と東京芸術大で一般公開された。

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2018/12/20ニュース

イノシシゆかりの岡山の神社、「撫で猪」登場

 来年の干支・亥にあわせ、イノシシを神の使いとする岡山県和気町藤野の和気神社(小森国彦宮司)に、イノシシの親子をかたどった備前焼作品がお目見えした。なでると御利益があるとして「撫で猪」と名付けられ、参拝者の人気を集めている。
 同県備前市の備前焼作家、木村玉舟さんが奉納。体長約40センチ、体高約20センチの「親」と3頭の「子」で、2作品で1セット。木村さん特有の伝統技法「白備前」で柔和な乳白色に仕上げている。
 同神社は、祭神とする奈良~平安時代の官人、和気清麻呂が敵に狙われた際、現れたイノシシの大群に命を救われた伝説から、イノシシの像をこま犬代わりにしている。小森宮司は「参拝のみなさまはイノシシにあやかり『足腰が丈夫に』などと願っていかれます。どんどんなでてください」と話している。

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2018/12/12ニュース

育て外国語観光ガイド 県研修、岩村城下町を英語案内

 岐阜県主催の外国語観光ガイド英語育成研修が9日まで3日間の日程で東濃地域で行われ、会社員や英語教師、主婦ら約30人が参加した。最終日は恵那市岩村町などで英語圏出身の外国人らと岩村城下町を散策し、酒造りや町家など日本の文化を英語で案内した。
 県のインバウンド(訪日外国人客)向け外国語観光ガイド育成事業の一つ。国家資格がなくても有償で通訳案内を行えるようにする通訳案内士法改正を機に、ガイドを育ててインバウンドを呼び込む環境を整備しようと企画した。9月の第1回に次ぐ第2回目。
 中津川市の宿場馬籠宿を訪問した後、恵那市岩村町を散策した。6グループに外国人が1人ずつ付き、受講者たちは銘柄「女城主」で知られる岩村醸造、勝川家、木村邸など江戸時代の豪商、問屋の町家を訪ね、日本文化を紹介した。
 米国人女性を案内した中津川市の英語講師小木曽利奈さんは「外国語ガイドをするには、日本文化を深く知る必要があると感じた。地元の文化をまずは学ぼうと思う」と話した。
 研修で、受講者たちは多治見市でバイリンガルフリーアナウンサー野口美穂さんから外国語ガイドの心得やマナーを教わり、美濃焼をテーマに実習も体験。来年2月には第3回の研修を行う予定。

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2018/12/7ニュース

金沢の宮本さん、3年連続入賞 陶芸に装飾「キルンアート」

 手工芸の指導者を育成する日本キルンアート協会の第6回コンクールで、磁器装飾技術「ポーセラーツ」のサロン「mii」を自宅で営む宮本愛美さんの作品が3年連続で入賞した。県内では初めてで、宮本さんは「初回から出品してきて一番思い入れのある作品になった」と喜んでいる。
 キルンアートは専用の電気炉(キルン)で焼成する陶芸作品で、手描きや転写などさまざまな装飾を楽しむ。コンクールには「Anniversary~私の○周年~」をテーマに、全国の愛好者が絵付けを施したティーセットなど約300点を寄せ、デザイン力や装飾の技術を競った。
 宮本さんは6部門の中から手描き部門に出品した。西洋絵付けの技法を使い、直径約20センチのプレートに自身の結婚10周年をテーマにしたイラストを描いた。8歳の長男に見立てた天使をあしらい、立体感を出すために10回以上焼成を重ねたという。
 初回からコンクールに出品を続けてきた宮本さんは、2016年に北陸で初となる佳作を受賞した。昨年にも九谷焼の伝統的な絵付技法である赤絵細描を用いた作品で佳作を受賞し、今年で3回目の入賞となった。
 宮本さんは「長年絵付けをやってきたのは家族の理解があったから。感謝の気持ちを込めて作った作品が評価されてうれしい」と話した。

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