伝統的工芸品ニュース

カテゴリー:伝統的工芸品

2018/12/25伝統的工芸品

地域の篤志家がえとの木彫奉納 浜松の秋葉神社

 浜松市天竜区春野町の秋葉山本宮秋葉神社 上社で24日、地域の篤志家がえとのトラとウマをデザインした木彫刻「井波彫刻」の2作品を奉納した。本殿に飾られ、除幕式が行われた。
 国の伝統工芸品「井波彫刻」の彫刻師、南部白雲さんが制作した両作品は、縦約60センチ、横約90センチの大きさ。透かし彫りの技法を使い、躍動感ある動物の姿を巧みに表現している。
 2作品が飾られた本殿の軒下には、以前に奉納された来年のえとのイノシシも設置されており、来年の初詣客に備えている。

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2018/12/10伝統的工芸品

新鮮な久米島の幸を堪能 那覇市のタイムスビルにぎわう

 沖縄タイムスふるさと元気応援企画「久米島町 観光・物産と芸能フェア」が開幕した7日、那覇市の沖縄タイムスビルは多くの人出でにぎわった。買い物客は久米島紬や車エビ、泡盛などを買い求めながら島の魅力を堪能していた。
 久米島漁業協同組合は、車エビを販売。8日と9日の午後3時には、車エビのつかみ取りもある。那覇市の久高ひろこさんは「久米島の車エビは毎年親戚に贈っている。新鮮で生でも食べられる」と笑顔。
 泡盛、島トウガラシ、泡盛ケーキなどを購入した豊見城市の宮里佳晃さんは「父親が久米島出身で縁があり、応援する気持ち。ここでしか買えないものもあるので良い機会になった」と話した。
 久米島紬事業協同組合は、かりゆしウエアやバッグ、小物類など約200点を展示販売。着付け体験もできる。
 同組合の糸数奈那恵さんは「普段使いできる商品が並んでいる。多くの人に久米島紬の魅力に触れてほしい」と来場を呼び掛けた。
 9日午後2時からは同町の中高生による創作エイサー公演と、愛好家らによる久米島紬のファッションショーが大人千円、中学生以下無料で楽しめる。
 チケットの問い合わせは沖縄タイムス読者局文化事業部、電話098(860)3588。

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2018/11/27伝統的工芸品

綴織の名品、華やかな手仕事 京都、西陣織会館で所蔵品展

 西陣で作られた綴織の名品が並ぶ所蔵品展「綴織の魅力」(西陣織物館主催)が、京都市上京区の西陣織会館史料室で開かれている。繊細な手仕事から生み出された巨大な掛け軸や、華やかな帯に来場者が見入っている。12月24日まで。
 綴織はよこ糸で文様を織り出す技法で、絵画のように細やかな色使いや柄を表現できるのが特長。西陣では江戸時代中期から盛んに織られるようになった。
 会場には法隆寺の観音菩薩像壁画を精巧に模写した大作や、水上勉の小説「西陣の女」をイメージした作品など約30点が並ぶ。戦時中に高級品の製造が禁止される中、技術伝承のため特別に作られた牡丹の壁掛けなど、歴史を伝える名品もある。午前10時~午後5時。入場無料。

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2018/11/26伝統的工芸品

岩手の誇る『浄法寺塗』~国産で作られる『漆』はわずか2%

 11月13日は『うるしの日』です。これは1985年(昭和60年)に『日本漆工協会』が定めたものです。
 絹本著色虚空蔵菩薩像 東京国立博物館蔵 平安時代後期 国宝(虚空蔵菩薩ーWikipediaより)。平安時代に文徳天皇の皇子、惟喬親王(これたかしんのう)が京都の法輪寺にお参りされたときのことです。そこで、ご本尊の『虚空蔵菩薩』様から漆の作り方を教わって、身に付けた日が11月13日だったことから、この日を『うるしの日』にしたそうです。
 『ウルシの木』は1万2000年以上も前から存在しています。その『ウルシの木』から採った漆は、9000年前の縄文時代から既に使われていました。実際、当時の遺跡から漆を使った装飾品が発掘されています。
 現在、日本で使われている漆の98%は中国から輸入されたものです。ですから、国産の漆はわずか2%ということになります。このうち約7割が、岩手県二戸市浄法寺町で生産される『浄法寺漆』です。浄法寺町の漆は量が多いだけではなく、質がとても優れていて、その漆を使った『浄法寺塗』は、岩手を代表するブランドになっています。

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2018/11/22伝統的工芸品

名物木彫ネコ26匹に 井波・瑞泉寺門前

 南砺市井波地域中心部の井波別院瑞泉寺に通じる八日町通り沿いの商店や工房に、木彫のネコが増設され、合計で“26匹”となった。地元彫刻師らの手によって一昨年から作られ、これで全てが完成。木彫の町にふさわしい名物として、散策客の呼び込みに一役買う。(南砺総局長・宮田求)
 設置されたのは、井波別院瑞泉寺の門前にある八日町と六日町のエリア。石畳の通り沿いに格子戸付きの木造家屋や商店が並び、彫刻工房から響くのみ音が風情を引き立てる。観光客らの散策スポットとして人気が高い。
 木彫の町らしい雰囲気をさらに高めるため、地元の瑞泉寺前商盛会(清都英雄会長)が、木彫ネコの設置を発案。瑞泉寺前彫刻部会(前川正治部会長)の協力を得て、昨年秋までに13点を設置し、さらに13点を増やした。
 新たなネコは軒下や屋内に設置した。イワナをくわえ、柱の穴から抜け出そうとしているように見える姿や、獲物を狙う様子など多彩。長さは主に30センチ前後の等身大で、生命感が漂う。日光東照宮の「眠り猫」を題材としたレリーフもある。これらを探し歩く楽しみが味わえる。
 前川部会長は「女性や子どもを含む大勢の人に井波彫刻が親しまれるきっかけになればいい」と願いを込める。
 八日町通りは、文化庁認定の日本遺産「木彫刻美術館・井波」の構成文化財の一つにもなり、その価値に改めてスポットが当たる。彫刻師でもある野村光雄商盛会副会長は木彫ネコによる魅力アップで「観光客の滞在時間延長につなげたい」と狙いを込める。来春、ウオークイベントを企画する。

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2018/11/20伝統的工芸品

伝統の技を継承 大松染工場社長 中條隆一さん 墨田区

 「ものづくり」の街として発展してきた墨田区には、伝統の技を継承する職人が多い。「大松染工場」(同区八広)では、江戸時代から受け継がれてきた手作業にこだわり、着物の一種である「江戸小紋」と「江戸更紗(さらさ)」を染め上げている。着物を取り巻く環境は様代りし、職人も減る一方だが、2代目で社長の中條隆一さんは「時代ごとの流行をくみ取り、歯を食いしばって続けていきたい」と意気込む。

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2018/11/16伝統的工芸品

晩秋の装い山肌パッチワーク 丹波焼の里 兵庫・篠山

 日本六古窯の一つ「丹波焼」で知られる兵庫県篠山市今田町はこの時期、もう一つの魅力に包まれる。周囲の山では、点在するクヌギやナラなどの落葉広葉樹が色づき、パッチワークのように彩られる。白壁といぶし銀の瓦屋根が特徴の兵庫陶芸美術館周辺はとりわけ華やかだ。
 江戸期から続く窯元で伝統工芸士の大上巧さんによると、一帯は岩山でやせた土のため、木材として価値のあるスギやヒノキなどの植林ができなかったという。「結果的にはそれが幸いし、ここならではの景観を形作っている。一年で最も好きな季節です」
 同館からは窯元群も眺められる。兵庫陶芸美術館TEL079・597・3961

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2018/11/12伝統的工芸品

学生がガイド、登り窯で知る京焼・清水焼の魅力

 京焼・清水焼の魅力を伝えるイベント「登り窯で知る京焼・清水焼 歩く器 食べる器 覗く器」が10日、京都市東山区の五条坂京焼登り窯であった。多くの来場者が通常非公開の登り窯の見学ツアーなどを楽しんだ。
 イベントは、京都造形芸術大と東山区役所が企画。同大学の1、2年生計11人が参加し、区内の陶芸職人が作品展示で協力した。
 会場では、学生たちがガイドとなって見学ツアーを行い、登り窯の歴史や京焼・清水焼の制作方法を解説した。作家の作品で抹茶や茶漬けを楽しむカフェコーナーもあり、2年生の眞先巧さんは「京焼・清水焼を知るきっかけになればうれしい」と話した。

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2018/11/8伝統的工芸品

「奈良墨」が国の伝統的工芸品に 県内3品目の指定

 県産業振興総合センターは7日、奈良市内で生産されている「奈良墨」が、経済産業相から国の伝統的工芸品に指定されたと発表した。国の指定を受けるのは、県内では昭和50年の「高山茶筌(ちゃせん)」、52年の「奈良筆」に次いで3品目。
 奈良墨は室町時代に興福寺(奈良市)で燈明(とうみょう)のすすを集め、膠(にかわ)と合わせて油煙墨(ゆえんぼく)を作ったのが始まりとされる。社寺が多い奈良では、写経などで墨を使う機会が多いことから墨作りが産業として発展し、現在では国内シェアの9割を占めている。
 今年6月、市内の製墨業者でつくる奈良製墨組合が初めて指定の申し出を行い、実現した。後継者不足が深刻といい、今後は県や奈良市がパンフレットを作成するなど、県内外へのPRを強化するという。
 同組合の綿谷昌訓理事長は、「大変うれしい。これを機に、多くの人に墨になじみを持ってもらえるよう活動し、奈良墨の技術を後世に継承していきたい」とコメントした。

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2018/11/8伝統的工芸品

沖縄の楽器「三線」国の伝統的工芸品に指定 楽器は全国2件目

 琉球王国時代に中国から伝わり、独自の発展を遂げ、広く庶民に普及した三線が7日、国の伝統的工芸品に指定された。経産省が官報に掲載した。県内からの指定は2017年の「南風原花織」以来で、16品目となる。楽器が指定されるのは全国で2件目。
 沖縄県三線製作事業協同組合は、県産三線普及ブランド化委員会を16年に発足させ、ブランド化事業の一環として指定を目指してきた。同組合が経産省に6月末に申請し、8月の伝統的工芸品指定小委員会での審議などを経て、正式に決定した。
 指定を受け、生産者の後継者育成や販路開拓、技術の伝承などに対して、経産省からの補助金が得られる。
 同組合理事長の渡慶次道政氏は「感無量でうれしい。三線の普及・ブランド化に取り組みたい」と話した。
 国の伝統的工芸品の指定には、日用品であることや100年以上続く伝統的な技術・技法であることなどの五つの要件がある。

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