2014.01.24

本日の匠コーナー ~江戸木目込人形の製作/有松 亮一さん~

伝統工芸青山スクエアでは、

1/24(金)~1/29(水)まで 岩槻江戸木目込人形展を開催しています。

【匠コーナー】では、期間中、

江戸木目込人形の製作実演も行っています。

 

1月も下旬に入り、ポカポカ陽気の今週末、

可愛らしいお雛様達に心癒されてみてはいかがでしょうか?

 

今朝、早速オープンと同時に、

実演準備中の 「有松人形工房:有松 亮一さん」 にお話をお伺いしてきました。

可愛いお雛様達とともにまず目にとまったのは、

実演コーナーのこの展示品 !製作工程ごとに展示してあるので必見です。

 

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日光東照宮の造営などにあたった工匠たちが、

桐の産地であり、箪笥や下駄などの桐細工が盛んだった岩槻周辺で、

桐の粉と糊を練り固めて人形づくりを始めたのが、

『江戸木目込人形』のおこりだと伝えられています。

 

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人形のよしあしは顔で決まってしまうといわれるほど、

頭づくりは最も熟練した腕を必要とする工程だそうです。

 

最近では手間やコストなどの関係上、

石膏で人形の頭を作る場合が多いそうですが・・・。

 

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江戸木目込人形/平安雛 132,300円(税込)
有松人形工房 頭/石膏 同/桐塑

 

有松人形工房では、

『桐粉』と『しょうふ糊』を練ったものを型で抜き、

乾燥させた生地を使用する 昔ながらの工法で作る作品も数多くあるそうです。

 

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お人形にはしっかり足も付いていますね。

 

生地に何度も塗りを重ね、目、鼻、口などを小刀で切りだし、

更に上塗りをして肌の艶を出すために磨き、その後細かい筆で眉や目を描き、

髪を結いあげ完成するまでにおおよそ9つの工程があり・・・。

 

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この工法でつくられたお人形は、

ふっくらしているお顔が特徴だそうです。

 

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江戸木目込人形/飛鳥雛 525,000円(税込)
有松人形工房 頭/桐塑 同/桐塑

 

なかなか見る事の出来ない工程がたくさん紹介されています。

今週末は青山スクエアにぜひお越しください。

 

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