2014.02.14

2014加茂桐たんす展

伝統工芸青山スクエアでは、

2/14(金)~2/26(水)まで 2014加茂桐たんす展を開催しています。

 

【匠コーナー】では、

2/15(土)・2/16(日)の2日間、

匠による製作実演を予定しています。

 

本日2/14(金)、赤坂はまたしても雪 ですが、

予定どおり女性による桐たんす製作体験を行っています。

 

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ところで桐たんす製作体験・・・って、

どんな感じなのでしょうか?

せっかくなので、ちょっと覗いてみましょう。

 

【桐に関する豆知識】

桐の板は、柔らかくて軽く機密性が高いという特徴から、

隙間のない箪笥を作ることができ、

衣類を湿気から守ったり、

水害にも強いといわれているそうです。

 

※実際に水害で桐の箪笥が流された時、

素材自体が水を含んで膨張・密閉し、

箪笥が開かなくなったそうです。

 

水がひいた後、乾燥し、

木が縮小して箪笥が開くようになってから中を確認すると、

泥水が全く入っておらず、

中身は守られていたそうです。

 

凄いですね。

その他、桐の板は木材の中で熱伝導率が最小なので、

箪笥の表面がこげて炭化しても、

その後は熱の伝わりが遅いため、

内部を火から守ると言われ火災にも強いとされています。

 

また、板にはタンニン、パウロニン、セサミンという成分が多量に含まれているため、

細菌や虫の食害も防ぐといわれています。

桐って実はスグレモノなんですね。

 

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朝11時頃から”桐たんす”の製作体験が始まりました。

 

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3名の参加者が、
職人さんにマンツーマンで指導して貰いながら、
楽しそうに、でも真剣に組立に没頭していました。

 

外は雪なのに、
こちらの熱気は凄いものです。

 

地元新潟のTV局のカメラも密着取材をしていました。

 

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電動ドリルで穴を開け、その穴にボンドを付けた木釘をはめて、

 

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曲がらないよう気を付けながら真っすぐに打ち込み、

 

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余分な木釘をカットしていきます。

 

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午後3時、引き出し製作が佳境に入っています!
完成するのが楽しみですね。

 

 

一般の方々に、

桐という素材をもっと身近に感じて貰えるよう、

こういった製作体験を企画しているそうです。

 

地元でも毎年人気の体験なんですよと、

加茂桐箪笥協同組合の茂野 克司さんが、

微笑みながら話してくれる姿が印象的でした。

 

お忙しい中、ありがとうございました。

2/15(土)・2/16(日)は、

匠による製作実演を予定しています!

 

体験も楽しいですが、職人さんの実演も必見です。

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