2018.03.19

力強い風貌~伊賀焼のヘラ

青山スクエアの一角には陶磁器が並んだ場所があります。

 

その中で力強い存在感を醸し出しているのが伊賀焼です。

 

 

武骨な感じがするのに、

繊細さも感じられる不思議な焼き物です。

 

伊賀焼は14世紀初めに、隣接している土地で作られている信楽焼と同じように壺や擂鉢を作っていました。17世紀に入ると古伊賀と呼ばれる、豪放で力強い茶陶の水指や花入りが焼かれるようになったそうです。

 

そして18世紀中頃になると、藤堂藩の支援で日常の食器類が焼かれ始め、今の伊賀焼になりました。

 

 

伊賀焼というと、土鍋をイメージする人も多いのではないでしょうか?

昔は大きな土鍋がよく作られていましたが、今は二人用や一人用の土鍋も作られるようになりました。

 

伊賀焼は産地の場所も近いということで信楽焼と似ているのですが、

土鍋を見ると決定的に違うところがあります。

 

それは一対の耳があるかどうかというところ。

耳は手で持つところですが、伊賀焼を見ていくと個性的な形をしているものがたくさんあります。

 

他にも伊賀焼には特徴があります。

絵付けをしない代わりに、ヘラ工具で波状の線を描いたり、「焦げ」や「緑色のビードロ」を付けたり、さらに歪みやへこみをわざとつけたりして、造形を楽しむのが伊賀焼なのです。

 

青山スクエアのオンラインショップにも伊賀焼はあります。

 

青生子 抹茶碗

つわぶき皿

伊賀焼のオンラインショップページには、2商品しかありませんが、これから増えていく予定です。

 

また陶磁器全体のオンラインショップページを見ると、25種類の伝統的工芸品の商品も載っていますので、陶磁器がお好きな方はチェックしてみてください。

 

 

青山スクエア内には、こんな風にどっしりとした伊賀焼がたくさん置いてあります。

ぜひ青山スクエアまで、足を運んでみてくださいね。

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