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伝統的工芸品ニュース

2019/1/18ニュース

老舗12代目が語る 「西陣織はジュエリーだ」

 京都の西陣織を海外展開し、欧米のメンズスーツの素材としても供給している「細尾」(京都市)。江戸時代から続く老舗が今、挑むのが日本のクラフトマンシップのアピールだ。東京・銀座のミキモトホールで現在開催中の「日本の美しい布」展では、古くから伝わる全国25カ所の染織産地を紹介、インスタレーションを駆使し立体的なアートを披露している。「着るジュエリー」を掲げ、西陣織の再生を目指す同社12代目の細尾真孝常務に聞いた。

――開催中の「日本の美しい布」展(1月27日まで)では全国を巡って撮影した糸が布になるまでのプロセスや、録音した織機の響きなどで臨場感を演出しています。

 約3年かけて全国の伝統的な産地の写真約5000枚を撮影しました。今回は山形の紅花染、新潟の越後上布、京友禅、鹿児島の大島紬、沖縄の芭蕉布などを紹介し、作業中の現場で実際に織機の動いている音も録音させてもらいました。
 トヨタが「豊田自動織機」からスタートしたように、機織りは日本のもの作りの原点だと思っています。会場では実際の織機に9000本の糸を通してスクリーン化し、それぞれの地域ならではの歴史と風土に育まれた織物の映像をインスタレーションで紹介。織機そのものの音がBGMになっています。

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2019/1/18ニュース

小学校で伝統工芸品の赤間硯の授業 宇部市

書家から制作工程など学ぶ
 藤山小で16日、山口県宇部市の伝統工芸品・赤間硯の特別授業があった。4年生94人が実際に墨をすって書き心地を確かめ、制作工程も学んだ。
 講師は生産者の家族で、書家の日枝美穂さん。DVDを使って赤間硯の歴史や選別、彫り、磨き、仕上げなどの工程を説明し「採石はヘルメットをかぶっての命懸けの作業」と話した。
 習字で大切な道具「文房四宝」は筆、墨、紙、硯で、硯には水をためる「海」と、「陸」があると紹介。子どもたちは海の水を陸に上げて墨をすっては戻す作業を繰り返し、その液で半紙に自分の名前や「一」を書いてみた。
 日枝さんは「習字は一回きりの勝負。墨液が少ない場合は、筆をゆっくり動かして」などとアドバイス。書道家はわざと墨液を薄くしてにじませることもあるとも伝えた。また「余った墨液は半紙で押さえるように吸い取り、硯をごしごしこすらない」と片付けの注意も促した。

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2019/1/15イベント

春色鮮やか雛こけし 3月まで最後の展示会

青森県三沢市栄町2丁目の「伝統こけしの店 木の香」で4日、雛こけしの展示会が始まった。東北各地の60人以上の工人が制作した約180点が並び、一足早く春の雰囲気が漂っている。雛こけし展示会としては6回目の今年が最後となる予定で、3月4日まで。

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2019/1/15その他

漆塗り空き家 再生計画

 越前漆器の産地・鯖江市河和田地区にある築40年の空き家を改修し、伝統文化を体験できる民泊施設として再生、活用させるプロジェクトが始まっている。室内に漆がふんだんに施された上質な屋敷を生かそうと発案された。現在、インターネットで資金を募る「クラウドファンディング」で支援を呼びかけている。(内田郁恵)

 ◇伝統工芸や郷土料理体験 300万円 ネット寄付募る

 プロジェクトには、地元企業支援などを行う「地域事業主わどう」(鯖江市)、市内にサテライトオフィスを置く不動産情報サービス大手「LIFULL(ライフル)」(東京都)などが参加。全国的に問題となっている空き家への対策に積極的に取り組む中で具体化していった。
 今回改修するのは、鯖江市別司町の木造2階建て、延べ床面積約413平方メートルの空き家。漆器産地らしく、ふすまや天井にまで深い黒や紅色の漆が施されるなど、旅館さながらのつくりが目を引く。しかし、前所有者が亡くなった10年ほど前から空き家になっていたという。

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2019/1/15商品

「決して転ばない」ダルマ 受験の縁起物、注文相次ぐ

 受験シーズン本番を控え、受験生を応援する縁起物「合格ダルマ」の制作が福井県小浜市内の民芸品店でピークを迎えている。どっしりと底が平らで「決して転ばない」のが特徴。きりっと引き締まった表情のダルマを子や孫に持たせようと市内外から注文が相次ぎ、一品一品丁寧に仕上げる作業が続いている。
 このダルマは若狭塗箸の塗料に使う赤や緑、黄色の特殊な樹脂を固めた民芸品。同市福谷の「ツカモト民芸センター」が50年以上前に考案した。30年余り前、知人に頼まれ「合格」の文字を入れて作ったところ、口コミで評判が広がり、今では受験生を応援する品として全国的な人気になっている。今冬も昨年12月から注文が入り始め、年明け三が日から続々と来店者が訪れている。
 店先の作業場では三角すいや台形などに加工した塊を手に、柄本忠彦さんと妻直江さんが、「へ」の字形に固く結んだ口や、力強く愛嬌のある目を描く作業を進めている。全て手作業のため、柄、表情ともに同じ物は一つもない。高校入試を控えた中学生の孫にと来店した市内の男性は「このダルマを携え頑張ってほしい」と話し、数多くあるダルマの中からお気に入りの品を選んでいた。
 「現代の名工」にも選ばれている柄本さんは「必死で頑張っている受験生の願いがかなうよう、一つ一つ気持ちを込めて仕上げていきたい」と話していた。
 価格はサイズによって異なり、売れ筋は税込み1個2800円で、小さいサイズは同1080円。

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2019/1/11イベント

米NYで笠間焼や常陸牛をPR 茨城知事

 茨城県の大井川和彦知事は10日の記者会見で、国指定の伝統的工芸品「笠間焼」の展覧会や同県産ブランド牛「常陸牛」の試食会を米ニューヨークで開催すると発表した。大井川知事が自ら現地に入ってトップセールスに乗り出し、米国内で茨城ブランドの知名度を向上させる狙いがある。
 展覧会「自由な作風-笠間焼」は31日~2月27日の日程で開かれ、県陶芸美術館(同県笠間市笠間)が所蔵している人間国宝の陶芸家、松井康成氏の作品など約65点を現地のギャラリーで展示する。大井川知事は31日のレセプションでPRスピーチを行う。
 試食会は2月1日、現地のレストラン経営者やシェフら約15人を招いてニューヨークの和食レストランで行われ、専門家が希少部位の取り出し方や食べ方を紹介する。
 大井川知事は10日の記者会見で、展覧会について「デザイン性や自由な発想に基づく造形をアピールしたい」と述べ、試食会に関しては「昨年10月に米サンフランシスコで行った商談会が大変好評だった。ニューヨークでも販路拡大につなげたい」と意欲を示した。

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2019/1/11ニュース

県産繭で牛首紬 津幡高、蚕「玉小石」を飼育 精練作業経て織り上げ

 養蚕復活プロジェクトに取り組む津幡高園芸部が10日までに、日本の原種に近い蚕「玉小石」の飼育に成功した。玉小石は石川県指定無形文化財の絹織物「牛首紬」の材料となる「玉繭」を多く作る品種で、園芸部は西山産業(白山市)と協力して純県産素材で牛首紬を作る。日本の近代化の礎を築いた養蚕の歴史とともに、石川が誇る伝統産業の魅力を発信する。
 園芸部は2014年から将来的な養蚕復活を目指して、校内の畑などで桑の栽培を開始した。15年は人工飼料を使って蚕約千匹、17年には自校で栽培した桑の葉を使った飼育にそれぞれ成功しており、昨年、量産化されている品種に比べて管理が難しい「玉小石」の飼育に初めて挑戦した。

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2019/1/11イベント

因州和紙で新たな表現探る 鳥取で企画展「和紙る。」

 鳥取県の伝統工芸品・因州和紙を使い、県内外の芸術家らが新たな表現の可能性を探る企画展「和紙る。」が、鳥取市栄町の「ギャラリーそら」で開催されている。14日まで。
 個人・団体の11のクリエーターが、和紙を使った銅版画や写真、絵画などの作品を出品。
 イラストレーター・おくむらのりこさん(東京都在住)の絵巻「露姫ものがたり」は、鳥取藩の殿様の娘・露姫の生涯などを縦約30センチ、横約150センチの画面2枚に描いた。

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2019/1/8イベント

十朋亭維新館の新春企画展 山口市

 十朋亭維新館の新春企画展が、山口市下竪小路の同館で開かれている。縁起物などを描いた掛け軸3点とびょうぶ1点、えとのイノシシをモチーフとした大内塗りの人形などを展示。萬代家の歴史を伝えるとともに、新年の雰囲気を演出している。3月4日まで。
 掛け軸とびょうぶは、いずれも十朋亭の持ち主であった萬代家伝来の品。萩市出身で地方史の研究家、近藤清石(1833~1916年)による掛け軸「寿福無量図」は、右隻の鶴、松、左隻の亀、竹、梅など、縁起の良い題材が目を引く。1912(大正元)年に描かれた緻密な彩色画で、多数の鶴と亀が生き生きと表現されている。
 この他、明治時代に伊藤博文から5代目当主・利兵衛輔徳の長寿を祝って送られた書軸も。土佐光文(1812~79年)によるびょうぶ「曲水に松図屏風」は、小川と松を表現した作品。使い込まれた風合いから、当時の萬代家の暮らしを思い起こさせる。
 料金は、高校生以上200円、小学生と中学生は100円。時間は午前9時~午後5時。火曜日は休み。

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2019/1/8イベント

砥部焼ぐい飲み、全日空で提供 町と連携しPR

 愛媛県砥部町と全日本空輸は、伝統工芸品「砥部焼」のPRを軸とした地域振興で連携する。まず全日空の一部の国際線機内やラウンジで日本酒を提供する際にぐい飲みを使用する。砥部焼の魅力を体験してもらい、知名度向上や産地への誘客を図る。
 3月から、全日空国際線ファーストクラスで、愛媛の地酒「石鎚」を希望する乗客に、砥部焼のぐい飲みを提供する。伝統工芸士7人が限定300個制作し、希望者は持ち帰りできる。羽田空港では2、4月に国内線、5月に国際線のラウンジで、日本酒を飲む時にぐい飲みが使用できるようにする。
 全日空は砥部町出身の大森研一監督による映画「シンパシーライジング」(19年公開予定)の機内上映等も計画。同社と町は、今後もさまざまな連携について検討するとしている。

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