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伝統的工芸品ニュース

2018/5/18商品

越前和紙 売り込み好機 アイデア商品続々 県内企業

 今秋の福井国体・全国障害者スポーツ大会を契機に地元のアピールや販路の拡大につなげようと、県内の企業が新商品の開発を進めている。特産の越前和紙を使った製品もその一つ。福井の伝統や自然にユニークなアイデアを織り交ぜた商品が生まれている。
 山田兄弟製紙(越前市)は越前和紙で、福井県のシンボル的な存在である恐竜の模様の透かしを入れたメモブロック(メモの束)を作った。照明にかざすと、ティラノサウルスの模様が浮かび上がる。
 池ケ原湿原(勝山市)などで刈り取ったヨシを原料に配合しているのも特徴で、自然環境の保全を後押しする狙いがある。背丈の高いヨシを刈り取ると、周りの植物が太陽光を浴びて成長しやすくなるなど、植物の多様性につながる。
 山田晃裕社長は「さまざまな企業にノベルティーグッズ(広告や宣伝のために配る記念品)としての利用を提案し、全国からの来県者の手に渡ってほしい。湿原や環境を保全する活動の弾みにもなれば」と期待する。
 繊維などの商社アトラス(勝山市)は、越前和紙などの和紙で作った糸を用いた靴下を企画した。

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2018/5/17ニュース

美濃焼原料、東濃で枯渇危機 埋蔵粘土を調査

 岐阜県多治見、土岐、瑞浪の3市や県、美濃焼関連の業界団体などで構成する「美濃焼みらい会議」が、本年度に東濃地域で同会議として初の原料資源調査を実施する。美濃焼の原料となる粘土の枯渇問題を解決するために、原料粘土が多く埋蔵されている地区の選定作業を進める。6月に開く会議を経て、詳しい調査方法やスケジュールなどを公表する。

 美濃焼みらい会議は、陶磁器やタイルなど美濃焼の原料問題やブランド力向上への方策を探る目的で2014年12月に発足。構成団体の一つ、県窯業原料協同組合によると、原料粘土を掘る東濃地域の鉱山は1992年には40カ所以上で採掘されていたが、原料の枯渇や需要減による不採算などを理由に現在は数カ所にまで減少。近年は2016~17年にかけて山又鉱山(多治見市)と中山鉱山(土岐市)が閉山した。
 東濃地方は主に陶磁器やタイルに使う良質な木節粘土と蛙目(がいろめ)粘土を採掘できる場所という。同組合の寺嶋一博専務理事は「木節粘土は山又鉱山で年間使用量の5年分ほどを貯蔵しているが、蛙目粘土の多くは愛知県瀬戸市から供給してもらっている」と現状を説明する。

 同組合は2015年、原料確保につなげることを目的に、県窯業原料資源調査委員会が1977年に作成し、粘土層が埋蔵されている可能性がある地点を示した「東濃地域粘土鉱床分布図」を関係機関に配布した。寺嶋専務理事は「木節と蛙目の両方で新しい採掘場所を探さないと原料が枯渇する」と危惧し、「原料を掘り当てていかないと美濃焼がなくなってしまう」と美濃焼みらい会議による資源調査の意義を強調する。
 県陶磁器工業協同組合連合会がまとめた統計では、昨年の美濃焼生産出荷額は約300億円。出荷額ベースで国内産陶磁器の約5割のシェアがある。

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2018/5/17ニュース

博多人形と博多織、東京で新作展 川崎さん最高賞、はかた匠工芸も [福岡県]

 第69回新作博多人形展と第62回新作博多織展(福岡市など主催)が16日、東京の日本橋三越本店で始まった。審査の結果、最高賞の内閣総理大臣賞は、博多人形が川崎修一さん(福岡市中央区)の「西行桜」に、博多織がはかた匠工芸(大野城市)の袋帯「手織 弥三右衛門間道」に決まった。
 博多人形は79点、博多織は121点が出品され、計31点が入賞した。川崎さんの受賞作は、桜の歌で知られる平安末期の歌人、西行がテーマ。色の配合など技術力の高さや武士出身である西行の力強さを感じさせる表現が評価された。博多人形商工業協同組合の小副川祐二副理事長は「それぞれの作家が自分の得意分野を掘り下げており、全体としてバラエティー豊かな内容になった」と語った。
 はかた匠工芸の作品は、幅広い世代に似合う現代的な色調で伝統の献上柄を生かした点が支持を得た。博多織工業組合の寺嶋貞夫理事長は「作り手も若い世代が増え、博多織伝来777年にふさわしい作品がそろった」と話した。

 東京展は22日まで。6月6~12日、福岡市・天神の博多大丸でも展示される。

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2018/5/15伝統的工芸品

有田焼400年事業大皿 佐藤可士和さん県に寄贈 「今までにない作品を佐賀に」

 有田焼創業400年事業として、アートディレクターの佐藤可士和さんと陶磁器商社・キハラが共同制作した「DISSIMILAR(対比)」の大皿1点が11日、県に寄贈された。佐賀市城内の岡田三郎助アトリエ女子洋画研究所で贈呈式があり、佐藤さんは「今までの有田焼でやっていないことを思い切ってやった。作品が佐賀に残っていくとうれしい」と話していた。
 作品は2015年に「対比」をテーマにして制作、翌年パリの国際見本市で発表された。絵付けの顔料「呉須」を有田伝統の太いだみ筆で大胆に飛び散らせた上に、銀ぱくの直線が入ったデザイン。佐藤さんは「筆跡のないドローイング。コントロールできるもの、できないものを組み合わせた」と語っていた。

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2018/5/15イベント

金沢・しいのき迎賓館で加賀友禅イベント

 金沢の「石川県政記念しいのき迎賓館」(金沢市広坂2)で5月19日・20日の2日間、「大人ライフ金沢」が開催される。(金沢経済新聞)
 主催するのはHAB北陸朝日放送。40代以上の「大人」世代に向け、金沢の伝統工芸・加賀友禅を切り口に、伝統文化の魅力を包括的に紹介する。
 イベントにはプレゼンターとして、女優の真野響子さんを招く。真野さんは雑誌「婦人画報」で「私の金沢、麗しの加賀友禅」と題した企画の紙面モデルを担当し、金沢の伝統文化への造詣も深い。19日には「加賀友禅の世界」と題し、加賀友禅作家・毎田健治さん、アナウンサー・久保亜希子さんと、伝統を継承してものを作ることの意義やこだわりなどについてトークを行う。20日にはトークショー「加賀友禅の着こなし」を開く。相手役には加賀友禅プロモーションマネジャーとして活躍する鶴賀雄子さんを招き、実際に加賀友禅に袖を通す機会の多い立場から、金沢の伝統文化の魅力を存分に伝えていくという。

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2018/5/14イベント

四日市萬古まつり開幕 安価で販売、買い物客でにぎわう 三重

 【四日市】恒例の「四日市萬古まつり」が12日、三重県四日市市陶栄町の萬古神社周辺で始まった。晴天にも恵まれ、市内外から大勢の買い物客でにぎわった。13日まで。
 萬古陶磁器振興協同組合連合会が開き、今年で57回目。メーカーや商社、作家など35組が出店し、萬古焼の急須や食器、土鍋、花器などが市価の3―7割引きで販売した。
 訪れた人らは目当ての品を探して歩き、じっくりと商品を見比べ、気に入った品を買い求めていた。
 まつり開催日の1日は、必ず雨になる―というジンクスもあるが、関係者は13日の空模様にも期待して、2日間で10万人の来場を目標にしているという。

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2018/5/14イベント

駿河の下駄ずらり、職人技光る 静岡・葵区

 「第17回駿河の下駄(げた)祭り 職人展」(静岡塗下駄工業組合、静岡木製はきもの張加飾組合主催)が23日まで、JR静岡駅構内の駿府楽市で開かれている。
 静岡市の伝統工芸品として知られる駿河塗下駄と駿河張下駄計約200点を展示販売している。砕いた卵の殻を並べて絵を表現する「卵殻張り」の技法を用いた下駄など、職人技が光る力作がそろった。かわいらしいパンダの絵をあしらった子ども向けの下駄もある。
 静岡塗下駄工業組合の佐野成三郎理事長は「静岡で下駄産業が盛んだったことを知らない人が多い。この機会にぜひ伝統文化に触れてほしい」と話している。

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2018/5/14伝統的工芸品

世界的アートを越前和紙で ヤンセン氏とコラボ

 風を受けて生き物のように動く大型のアート作品「ストランドビースト」で世界的に有名なオランダのアーティストで物理学者のテオ・ヤンセン氏が、越前和紙を使った新作2体の制作に着手した。作品は平成31年秋にサンドーム福井(越前市)で開かれる「国際北陸工芸サミット」で展示され、実際に動かすデモンストレーションも行われる。
 県地域産業・技術振興課によるとヤンセン氏とのコラボレーションは初めてで、「和紙の耐久性の高さと意匠性の可能性をアピールし、新商品づくりのきっかけにもしたい」と期待している。
 ストランドビーストは、羽(帆)で風を受けて幾何学的な骨組みが砂浜を動く作品。18年にBMW、26年に中外製薬のCMに使用され、注目を集めた。科学を利用した多くの芸術作品を制作し、24年にフランスの最高勲章「レジオン・ドヌール」を受章した。
 県は、オランダを代表する画家、レンブラントの版画作品に越前和紙が使われた可能性が高いことから、オランダで企画展などを開催しており、28年11月にヤンセン氏に越前和紙のサンプルを送って作品の制作を打診した。
 県によると、ヤンセン氏は、耐久試験の結果、和紙でも作品に推進力を生むと回答。日本と江戸時代から多くの文化的な交換があった▽和紙で意表をつくような羽の形を創作できる▽オランダでも知られる歌舞伎や折り紙から感じたアイデアを具現化できれば和紙のオリジナル作品ができるとして快諾した。
 昨年10月に1作目のスケッチ(作品の大きさ縦約3メートル、横約6・5メートル、奥行き約2メートル)を制作。越前和紙の企画製造の杉原商店(越前市)がコーディネート、滝製紙所(同市)が手漉き和紙を製作。こんにゃく糊を使って強度を高めた。3月に1作目の和紙を現地に送付、2作目と合わせて完成した作品をオランダの砂浜で試走する予定だ。
 サミットは伝統工芸の魅力発信を目的に文化庁、北陸3県が協力して29年度から5年かけて開催する。

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2018/5/11ニュース

伝統工芸士に兄弟で合格 萬古焼の酔月陶苑

 四日市市南いかるが町の萬古焼の窯元「酔月陶苑(とうえん)」で作陶する清水潤さん=南いかるが町=と弟潮さん=西坂部町=が、兄弟そろって伝統工芸士の認定試験に合格した。すでに父酔月(本名・洋)さんも工芸士の認定を受けており、潤さんは「親子での認定はなかなかない。父を継ぐ次世代の自分たちを認めてもらえてうれしい」と話す。
 工芸士の試験は法律に基づき伝統的工芸品産業振興協会が行い、実務経験十二年以上という条件と、実技、筆記の両試験で審査する。二人は昨年九月に受験し、実技試験では決められた大きさ、形の急須づくりを指示され、ろくろ回しや削りの工程を実演。基準内の厚さに仕上がったか、審査員がその場で断面を確認した。二人は「緊張したが、普段通りの仕事を見てもらえたのでは」と振り返る。筆記試験は萬古焼に限らず、日本の伝統工芸全般の知識を問われた。二月二十五日付で認定された。

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2018/5/11イベント

黒糖シーサーでPR 含みつ糖協がイベント

 沖縄県含みつ糖対策協議会(会長・島尻勝広県農林水産部長)は「黒糖の日」の10日、沖縄黒糖の消費拡大を図るイベントをサンエー那覇メインプレイスで開いた。会場には壺屋焼やちむん家の新垣光雄氏が制作した「黒糖シーサー」もお目見え。来場者らはステージの催しや試食、即売を楽しんでいた。
 協議会は9月6日の「黒の日」までを黒糖消費拡大キャンペーン期間とし、県黒砂糖協同組合のSNSなどで情報発信を強化する。今期の黒糖生産は2年連続で9千トンを超えた。県黒砂糖工業会の西村憲会長は「原料の生育がよく、いい品質の黒糖ができた」と語った。
 宜野湾市の上江洲貴子さんは「子どもが黒糖を食べる。熱中症対策やミネラル補給もできる」と話し、多良間と波照間の黒糖を購入した。

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