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伝統的工芸品ニュース

2018/3/5伝統

古武雄~魅力再認識する仕掛けを

 江戸時代に佐賀藩武雄領内で生産された陶磁器群「古武雄」に関する明るい話題が続いた。武雄市の青磁作家で重要無形文化財保持者(人間国宝)の中島宏さんが、約600点のコレクションを佐賀県に寄贈。武雄市観光協会は古武雄の祖といえる深海宗伝の顕彰事業に乗り出す。古武雄を再認識し、広く周知する契機にしたい。
 古武雄は17世紀前半から19世紀前半にかけて佐賀藩武雄領内で生産された陶磁器群。陶器は褐色の素地に白の化粧土を施し、緑釉(りょくゆう)や鉄釉で文様を描いたり彩色する点に特徴がある。象嵌(ぞうがん)や打ち刷毛目、釉のかけ流しなど、文様表現も多様だ。古唐津の流れをくむものの、唐津焼とは異なる意匠や技法もみられ、その独創性から価値が再評価されている。

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2018/3/2その他

恋愛の新たなパワースポットに 大磯の鴫立庵に「虎女恋文」信楽焼ポスト設置

 俳諧道場「鴫立庵(しぎたつあん)」(大磯町大磯)に、新たな恋愛のパワースポットが誕生した。鎌倉時代の武士、曽我兄弟によるあだ討ちを描いた軍記物語「曽我物語」に着目し、曽我十郎の恋人の虎御前が愛を貫いたエピソードから「虎女恋文ポスト」を設置。若者にアピールして集客を図る狙いだ。
 物語では、大磯に住んでいた虎女は兄弟があだ討ちを果たして死んだ後、出家。諸国の霊場を巡りながら供養し、結婚することなく終生を過ごしたとされる。同庵に江戸時代にできた法虎堂には虎女の像が安置されている。
 この伝承から、「恋愛に御利益がある」としてラブレターを投函できる私設ポストを一月に設けた。信楽焼で高さ四十五センチ、直径二十センチの円筒形。恋人をイメージしたフクロウのつがいを飾りつけた。投函があると職員が郵便局に届け、同庵をかたどった消印を押してもらえる。

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2018/3/2イベント

博多織誕生777年 帯77本の展示会 はかた伝統工芸館

 福岡市の伝統工芸品・博多織の「誕生777年」を記念した展示会が1日、福岡市博多区のはかた伝統工芸館で始まった。13日まで。
 博多織は、1241年に中国・宋に渡った商人が織物の技術を持ち帰ったのが起源とされる。最近は、着物だけでなく財布や名刺入れにも加工され、土産品としても人気を集めている。
 展示会は、博多織工業組合(福岡市)などでつくる市伝統的工芸品振興委員会が企画。組合などが運営する後継者養成のための専門学校の卒業生が、在学中に手がけた帯を77本展示している。「献上柄」と呼ばれる模様で、色とりどりの作品が並ぶ。このほか、訪日外国人客向けに開発された博多織の生地でアクセサリーを手作りするキットも販売している。
 市地域産業支援課の小山隆課長は「今後、博多織の歴史を継承していく若手の作品を見に来てほしい」と話している。午前10時~午後6時、最終日は同5時まで。7日は休館。入場無料。問い合わせは同館(092・409・5450)へ。

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2018/3/1ニュース

橋本市のPRトラック完成 特産品や観光地…紀州へら竿のイラスト描く

 橋本市をPRしようと、特産の紀州へら竿(ざお)や柿などのイラストを描いた色鮮やかな大型トラックが完成し、同市東家の市保健福祉センター駐車場で28日、展示が始まった。11日まで。
 市などによると、市の魅力をトラックを使って全国にアピールしようと、同市の運送会社「カキウチ商事」の垣内憲一社長が市に提案。市がイラストを同社に提供して完成した。
 大型トラックには、市の特産品や観光地、市のマスコットキャラクター「はしぼう」などのイラストが描かれ、「どいらいええとこ和歌山県橋本市」などと記されている。3月中旬から関東・中国方面を走行する予定。
 垣内社長は「生まれも育ちも橋本。トラックで全国に橋本の魅力を伝えたい」。平木哲朗市長は「情報発信してくれて、本当にうれしい」と感謝の言葉を述べた。

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2018/3/1伝統的工芸品

仏壇サイズの大津祭曳山 彦根・事業協組が試作品

 国指定の伝統工芸品「彦根仏壇」の事業者でつくる彦根仏壇事業協同組合が、四百年の歴史を持つ「大津祭」(国指定重要無形民俗文化財)の曳山のミニチュアを製作している。仏壇以外に事業を拡大する試みの一環。精巧な試作品には職人の卓越した手業が詰まっている。
 ミニチュアは、博物館やホール、公民館などでの展示用で、主に自治体などへの販売を想定。試作品では、大津祭の十三基の曳山のうち「源氏山」を四分の一サイズに再現した。高さ百四十五センチ、前後百三十二センチ、幅七十二センチで、仏壇とほぼ同じ大きさという。

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2018/2/27ニュース

丸太一木彫り開運牛 重さ200キロ超 砺波の音琴さん制作

 井波彫刻師で日展作家の音琴和彦さん=砺波市杉木=が、ケヤキの丸太を一木彫りした荒ぶる牛の大作を二カ月がかりで完成させた。背中の筋肉がずっしりと盛り上がり、脚は極太、頭を低く構えて突進する直前の姿。「開運牛」として南砺市の道の駅井波の自身の工房前で展示している。
 高さ一・三メートル、全長二・二メートル、重さ二百キロ以上。旧知の南砺市の製材会社社長から「大きくて製材機にかからない。作品に使って」と丸太を譲り受けた。ひと目で「これは牛がいい」と直感。得意のチェーンソーを大小六台使って粗彫りし、豪快にのみで彫り上げた。ところどころをバーナーで焼き、墨を塗って仕上げ、迫力を出した。
 音琴さんは「災いをなぎ倒し、幸せに向かって突進していくイメージ。力強さにこだわった」と満足そう。道の駅を訪れる観光客らは「大きい!」「迫力がある」などと見入っている。購入の希望があれば相談に応じるという。

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2018/2/27その他

地場産「桐生織」でお守り 児童の交通安全祈り桐生商業高生徒

 桐生の伝統的な絹織物「桐生織」を市内の子どもたちに身近に感じてもらおうと、群馬県立桐生商業高(小林努校長)の1年生約240人が、桐生織の生地を使って交通安全を願うお守りを作った。制作は初めての試み。3月上旬に市内全17小学校の1年生と、特別支援学校の児童合わせて約700人に贈る。 市内の雷電神社で26日、お守りの祈願が行われ、生徒を代表して玉川萌春さん、岩野帆夏さん、神山綾香さん、深沢優姫菜さん、前原有彩さんの5人が参加した。5人は玉串をささげ、子どもたちの交通安全を祈って手を合わせた。

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2018/2/26イベント

津軽塗、こぎん刺し パリ見本市で手応え

 青森県弘前市は津軽塗の販路開拓・拡大に取り組む「津軽塗デザインプロジェクト」の一環として、フランス・パリの世界最大級インテリアデザイン見本市に津軽塗と津軽こぎん刺しを出展した。21日、市役所で出展報告会を開き、成果や課題を話し合った。

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2018/2/26伝統的工芸品

星降る古窯、火入れ待つ丹波焼最古の登り窯

 幾千の星明かりが降り注ぐ兵庫県の丹波焼産地の一隅で、「最古の登り窯」が静かに横たわる。全長47メートル。急斜面をはう姿は、大地に浮き出た竜のようにも見える。
 造られたのは1895(明治28)年。長年使い込まれて傷んでいたが、2014~15年に丹波立杭陶磁器協同組合などが修復。伝統的な姿をとどめたまま、120歳を超えた今も現役の窯として年1回ほど使われる。
 陶器を焼成する3昼夜は、登り窯に命の火が宿る。窯元たちが24時間態勢でまきをくべ、最高温度は1300度。星が巡る夜中も絶えない炎が美しい窯変を引き出し、人を魅了してやまない丹波焼を生み出す。
 美の極致を創造する窯の炎と、暗夜に輝く星々。熱と光の共演が古窯の里を幻想的に彩る。
   ☆   ☆
 5月2~4日に焼成作業の一般公開がある。同12日の窯出し作業も見学自由。同組合TEL079・597・2034

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2018/2/26ニュース

越前和紙 大雪で1億2000万円超の被害

 今月の記録的な大雪の影響で、国の伝統的工芸品に指定されている福井県の「越前和紙」は、工場の設備が壊れる被害など1億2000万円を超える影響が出ていることが生産者の組合の調べでわかりました。
 福井県越前市では、およそ60の生産者が越前和紙を製造していますが、観測史上最多となる1メートル30センチの積雪を記録するなど、今月の大雪で工場の設備が壊れるなどの被害が出ました。
 生産者でつくる福井県和紙工業協同組合が緊急に調査を行ったところ、今月20日の時点で、24の生産者が被害を受け、被害額は6400万円余りに上ることがわかりました。
 また、出荷できなかったり、注文をキャンセルされたりするケースも相次ぎ、大雪による出荷停止や売り上げの減少なども含めると影響は1億2000万円を超えるということです。
 組合によりますと、越前和紙の売り上げは年間およそ28億円ですが、大雪による被害額などは今後、さらに膨らむ可能性もあるため、福井県などと復旧に向けた支援策について協議することにしています。
 福井県和紙工業協同組合の石川浩理事長は「越前和紙にとっては大変厳しい状態だ。このまま生産や出荷が滞る状態が続けば、別の産地や洋紙への切り替えが進み、越前和紙の需要が落ち込むのではないかと危惧している」と話しています。

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