技術・技法
1 次の技術または技法により製織された織物とすること。
(1)たて糸及びよこ糸に使用する糸はイトバショウより「苧引き」し、「手うみ」した芭蕉糸とすること。
(2)織り組織は、平織り又は紋織りとすること。
(3)染色をする場合には、先染めによること。
2 かすり糸を使用する場合には、かすり糸の染色法は、「手くくり」によること。
工芸品名 | 喜如嘉の芭蕉布 |
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よみがな | きじょかのばしょうふ |
工芸品の分類 | 織物 |
主な製品 | 着物地、帯、座布団、ネクタイ、袋物、のれん、テーブルセンター |
主要製造地域 | 国頭郡大宣味村 |
指定年月日 | 昭和63年6月9日 |
喜如嘉芭蕉布事業協同組合
〒905-1303
沖縄県国頭郡大宜味村字喜如嘉454
TEL:0980-44-3033
FAX:0980-44-3251
糸芭蕉からとれる繊維を利用して織り上げる芭蕉布は、沖縄の代表的な織物です。江戸時代には夏裃(なつかみしも)として人気がありました。軽くてさらりとした肌触りが独特で、盛夏の着物として現在も広く愛用されています。
3年間育てた糸芭蕉の茎を4種類に分け、木灰(もくはい)で炊き、竹ばさみでしごいて不純物を取り、繊維にします。1m足らずの繊維を細かく裂いて機(はた)結びにし、一本一本つないでいきます。撚(よ)りをかけ、絣結びをして天然染料で染めます。手織りの後、また木灰で精錬し、米酢に浸してから洗い、手のばしで仕上げます。芭蕉布は畑での原木の栽培から始まり長い工程を経て布になります。