奈良墨

奈良県

奈良墨は、奈良県奈良市において生産されている墨です。明日香の地で始まったとされ、都が京都へ移ってからも奈良には多くの社寺があることから、写経や学問に必要な墨の工房は奈良に留まりました。奈良県奈良市にある興福寺二諦坊の燈明の煤を集めて作ったとされている油煙墨が、良質な「奈良墨」として名声を得て以降、現在まで長い伝統を保持しています。

  • 告示

    技術・技法

     

    1
    「墨玉」の仕上げは、足揉みした後で手揉みを行うこと。

     

    2
    成型は、「型入れ(木型)成型」、「型入れ(ヘチマ皮等)成型」又は「手にぎり成型」によること。

     

    3
    乾燥は、「木灰乾燥」の後、自然乾燥によること。

     

    4
    仕上げは、「生地仕上げ」又は「研ぎ仕上げ」によること。

     

    原材料

     

    1
    煤は、松煙又は菜種油、胡麻油、椿油、桐油、椰子油若しくはこれらと同等の材質を有する油から採取したものとすること。

     

    2
    膠は、牛膠若しくはその他の動物の皮や骨を煮沸して抽出したもの又はこれらと同等の材質を有するものとすること。

     

    3
    香料は、龍脳又はこれらと同等の材質を有するものとすること。

概要

工芸品名 奈良墨
よみがな ならすみ
工芸品の分類 文具
主な製品
主要製造地域 奈良市
指定年月日 平成30年11月7日

連絡先

■産地組合

奈良製墨組合
〒630-8141
奈良市南京終町7-576
株式会社呉竹 総務部内
TEL:0742-50-2052
FAX:0742-50-2072

http://www.sumi-nara.or.jp/

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