技術・技法
1
石の型造りは、主要工程において「のみ」、「はいから」、「こやすけ」、「両刃」、「びしゃん」及びこれらに類する道具を用いて、次の伝統的な技術又は技法によること。
(1)
原石又は荒石の墨出しは、差曲を用いて彫りの変化部の境界線を描く「矩出し」又は「面取り」の技法を基本とし、瘤の部分は「こぶはつり」によること。
(2)
墨出し後は、「荒切り」、「中切り」、「へりむしり」、「角とり」「片刃払い」又は「たたき払い」により整形すること。
(3)
彫りは、「突彫り」、「沈め彫り」、「透かし彫り」、「浮かし彫り」又は「肉彫り」によること。
(4)
仕上げは、「のみ切り仕上げ」、「びしゃん仕上げ」、「たたき仕上げ」、「消しつつき仕上げ」又は「筋消し仕上げ」によること。
2
接合するばあいにあっては、火袋の上下を除き、ほぞ接ぎによること。