伝統工芸 青山スクエア

2018/3/22(木)

宮城)雄勝硯の再生へ 若き後継者、職人の道に

 石巻市雄勝町の特産の「雄勝硯」。震災の津波で大きな被害を受け、生産量は震災前の1割以下に減った。わずかに残る職人も高齢化する中、伝統を絶やすまいと、地元出身の若者が飛び込んだ。雄勝硯を再生して町に元気を取り戻すと決め、修業に励んでいる。
 ひしゃげた鉄骨、電線に絡まったウキや網。2011年3月、当時富山大1年だった徳水辰博さんは、変わり果てた故郷の姿を前に「空襲でもあったのか」と思った。両親や妹は無事だったが、祖母や親戚を亡くした。身近だった雄勝硯の工場も、すべて流されていた。
 幼い頃から工作や絵が得意で、小学6年の絵画コンクールでは、地元の職人が雄勝硯を彫る姿を版画にして県知事賞をもらった。以来、工芸品にひかれ、大学ではデザイン工芸を専攻していた。震災の年の夏休みに帰省し、がれきの中から拾い集めた原石や硯を水で洗う作業を手伝った。秋には硯の仮設店舗がオープン。その後も、帰る度に硯の磨きなどを手伝った。

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