伝統工芸 青山スクエア

2018/5/28(月)

奄美産の天蚕糸活用へ 大島紬新ブランドも期待 有識者や織元が取り組み

 天蚕と呼ばれる蚕の繭から取れる糸を大島紬に織り込んで、新たな製品づくりにつなげようという試みが奄美大島で進んでいる。昆虫に詳しい研究者と奄美市の織元が連携した取り組み。関係者は、奄美大島に分布する天蚕の糸は成分などが本土産と異なる可能性があるとみて、新ブランド創出にも期待している。
 天蚕は国内に分布するヤママユガの幼虫。体長約10センチで、緑色が鮮やか。採取される天蚕糸(テグス)は織物の原料にも使用され、光沢があってしなやかでしわになりにくいことから「繊維のダイヤモンド」ともいわれる。江戸時代に天蚕飼育が始まった長野県安曇野市では天蚕糸を原料とした和装、洋装品が生産、販売されている。
 奄美大島での研究は東京農工大学農学研究院の横山岳准教授など有識者4人による研究グループと、大島紬織元の南修郎さん(奄美市名瀬)、奄美昆虫同好会事務局長で奄美市立小宿小学校教諭の鮫島真一さんが連携。一般財団法人大日本養蚕会の助成を受け、2017年度にスタートした。

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