2018/9/13(木)

洋間にも合う掛け軸を モダンなデザイン追究

 美濃和紙や絵絹の生産が盛んで、掛け軸の制作が地場産業として根付く岐阜。全国的に高いシェアを誇るが、生活様式の変化で住まいから床の間が消え、掛け軸を飾る機会が減少している。そこで県内の画家、表具師、元画商ら幅広い世代の男女5人が集まり、「チーム『jiku創』」を結成した。洋間にも合うデザインの掛け軸を開発するなど、軸装の技術と文化的精神を継承し、心豊かに過ごせる床の間的空間づくりを提案している。
 メンバーは、日本画家の上村俊明さんと島田智博さん、表具師の市原英之さん、市原さんの長女でイラストレーターの彩子さん、元画商で日本画を手掛ける山田敏明さん。
 制作する掛け軸には、伝統的形式にあるような上部から垂らす2本の風帯などがない。書画は真ん中ではなく位置をずらしたり、上下で布の色を変えたりと、1点1点が個性的でモダンなデザインを追究している。
 今年1月から県内外で展示会を行っており、30日まで岐阜市加納堀田町の珈琲&ギャラリーあいで開催。会場には上村さんの日本画を市原さんが表装した掛け軸11点が並ぶ。
 白いハナショウブが描かれた「白映」は、むら染めの布の濃淡が風でそよぐ水面のよう。「桔梗」は上村さんの妻の着物の布地を使って仕上げられ、来店客からは「和室と洋室どちらにも合いそう」などと好評だ。

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