伝統工芸 青山スクエア

2019/1/15(火)

「決して転ばない」ダルマ 受験の縁起物、注文相次ぐ

 受験シーズン本番を控え、受験生を応援する縁起物「合格ダルマ」の制作が福井県小浜市内の民芸品店でピークを迎えている。どっしりと底が平らで「決して転ばない」のが特徴。きりっと引き締まった表情のダルマを子や孫に持たせようと市内外から注文が相次ぎ、一品一品丁寧に仕上げる作業が続いている。
 このダルマは若狭塗箸の塗料に使う赤や緑、黄色の特殊な樹脂を固めた民芸品。同市福谷の「ツカモト民芸センター」が50年以上前に考案した。30年余り前、知人に頼まれ「合格」の文字を入れて作ったところ、口コミで評判が広がり、今では受験生を応援する品として全国的な人気になっている。今冬も昨年12月から注文が入り始め、年明け三が日から続々と来店者が訪れている。
 店先の作業場では三角すいや台形などに加工した塊を手に、柄本忠彦さんと妻直江さんが、「へ」の字形に固く結んだ口や、力強く愛嬌のある目を描く作業を進めている。全て手作業のため、柄、表情ともに同じ物は一つもない。高校入試を控えた中学生の孫にと来店した市内の男性は「このダルマを携え頑張ってほしい」と話し、数多くあるダルマの中からお気に入りの品を選んでいた。
 「現代の名工」にも選ばれている柄本さんは「必死で頑張っている受験生の願いがかなうよう、一つ一つ気持ちを込めて仕上げていきたい」と話していた。
 価格はサイズによって異なり、売れ筋は税込み1個2800円で、小さいサイズは同1080円。

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