伝統工芸 青山スクエア

2019/5/9(木)

伝統技術を住まいのデザインに 西陣織の内装材、海外から人気

着物などの需要減で、低迷が続く和装文化。織物の将来を切り開こうと、伝統工芸の技を駆使し、織物をソファなどのインテリアや内装材として売り出す老舗企業が出てきた。和の雰囲気をストレートに打ち出すのではなく、現代的な幾何学柄などにも挑戦。京都の老舗織物会社「細尾」は、「伝統工芸=和というイメージは、むしろ市場を狭めている」ととらえ、欧州のハイブランド店の壁面を飾る内装にも挑んでいる。

「細尾」は、江戸時代のはじめ、元禄元(1688)年創業の西陣織の老舗(京都市上京区)。この老舗が「クリスチャン・ディオール」をはじめ、「ルイ・ヴィトン」「シャネル」などハイブランドの旗艦店の壁面を飾る内装やソファ、クッションといった張り布地を手がける。さらに、平成28(2016)年8月には一日一組限定、紹介制高級ホテル「細尾レジデンス」をオープンした。

挑戦は平成18年、取締役の細尾真孝さんの父、真生さんがパリの見本市に西陣織で張ったソファを出品したのがきっかけ。細尾さんは「2年目には西陣織を使ったクッションを出品したものの、限られた数しかオーダーが入らず、渡航費や出品料を考えると赤字。お金をかけて出品するほどの価値があるのか、事業縮小が社内でも議論されていたんです」と振り返る。

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