2019/5/21(火)

有松地区日本遺産に 絞りと祭りの町 「浮世絵さながら」

 文化庁が20日発表した日本遺産で、県内からは名古屋市が申請した「江戸時代の情緒に触れる絞りの産地~藍染が風にゆれる町 有松~」が認定された。同市緑区有松地区の江戸時代から残る古い町並みや、伝統工芸の有松絞、祭りに登場する山車などの文化財で構成。「400年の歴史を持つ有松の江戸文化が今も多くの人を魅了している」点が評価され、地元関係者からは喜びの声が上がっている。

 日本遺産は、地域で継承保存される建造物や祭りなどの有形・無形の文化財を通じて文化や伝統を語る「ストーリー」を認定。県内では「日本六古窯」の焼き物産地として、瀬戸市や常滑市が認定されている。

 有松地区のストーリーは、いずれも国登録有形文化財の中濱家住宅や棚橋家住宅など旧東海道沿いの町屋や、国指定伝統的工芸品の有松絞、からくり人形が載った山車など43件からなる。

 名古屋市は地元住民らと協議を重ねて、1月の申請に際し「藍で染められた絞り暖簾が風にゆれる古い商家の落ち着いたたたずまい。絞りの町・有松には江戸時代の浮世絵さながらの景観が今も静かに広がっている」とのストーリーをまとめた。

 認定を受けて、有松絞商工協同組合の成田基雄理事長は「地域のアピールになる。より多くの人に足を運んでもらい、絞り体験などを楽しんでほしい」と喜んだ。市歴史まちづくり推進室の黒田茂室長も「多くの申請から選ばれて大変光栄。認定を機に地元との連携を強化して、さらなる魅力づくりを進め、外国人にも楽しんでもらえるようアピールしたい」と話した。

 普段から有松絞のシャツを愛用する河村たかし市長は記者団に「地元の産業を大切にしようとの思いでシャツを着続けてきた。非常にいいことで、これからも応援したい」と述べた。

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