2019/10/31(木)

急須づくり国際大会で銀賞 常滑の伊藤さん

 急須づくりの技術力や芸術性を競う第一回の国際大会で、常滑市古社の伝統工芸士伊藤成二さん(70)が銀賞に輝いた。伊藤さんの作品は、最高賞の特等賞や金賞だった芸術性の高い作品と異なり、使いやすさを追求しているのが特徴。伊藤さんは「職人らしいシンプルな仕事が認めてもらえた」と喜んでいる。

 大会は「第一回ワールドセラミックティーポットコンペティション」で、常滑市の友好交流都市となった中国・宜興市が国際セラミックス協会(IAC)とともに主催。世界十七カ国から五百七十三点が寄せられ、このうち常滑からは十九人が二十九点を出品した。

 伊藤さんの作品は、釉薬(ゆうやく)をかけず高温で焼成した急須と湯飲み二個からなる「焼〆茶器三点セット」。実用性とともに、持ち手に金属を用いたり、湯飲みの中に銀を焼き付けたりしている点も、審査した世界各国の陶芸家や大学教員らから評価されたとみられる。

 二十八日には、伊藤さんをはじめ常滑焼の関係者八人が、市役所で伊藤辰矢市長に報告。伊藤さんは「受賞を励みに今後も大いに頑張りたい。今の路線を前に進めたい」と顔をほころばせると、伊藤市長は「職人のこだわりも評価されたのでは」とたたえていた。

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国際大会で銀賞に輝いた伊藤さんの「焼〆茶器3点セット」

 

 常滑焼ではこのほか銅賞には北川不三男さん(70)の「布目桜紋掻落(かきおとし)急須」、優秀賞には梅原武さん(40)の「昭龍天目亀甲文様茶注」、梅原昭二さん(74)の「曼陀羅(まんだら)茶注」、梅原タツオさん(44)の「Line pot」、梅原広隆さん(73)の「黒泥九谷総小花急須」が選ばれた。

 国際大会にはとこなめ焼協同組合と常滑陶磁器卸商業協同組合が二〇一六年、宜興の陶磁器団体と友好交流提携を結んだ縁から、組合から一括発送して出品。十八日に入賞者が発表された。両組合は今後も宜興と交流しながら、世界に常滑焼をアピールしていく。

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