2019/11/25(月)

伝統的工芸品に行田足袋指定 市長、地域活性化を期待

行田市の特産品「行田足袋」が、地域に根付いた伝統産業として国の「伝統的工芸品」に指定された。市は指定を受け、ブランドイメージの向上と地域活性化に取り組みたい考えだ。県によると、県内の伝統的工芸品の指定は平成25年の秩父伝統の絹織物「秩父銘仙」以来、6年ぶり5件目となる。

行田市は江戸時代から足袋の製造が盛んで、昭和初期には全国で8割のシェアを誇った。現在でも足袋のシェアの3割は行田産で、作家、池井戸潤さんの小説「陸王」の題材にもなり、平成29年にはドラマ化されて話題を呼んだ。

行田足袋の伝統的工芸品指定にあたり重視されたのは「爪(つま)縫い」「廻(まわ)し縫い」「仕上げ」と呼ばれる手作業で履き心地の良い足袋をつくる工程。行田商工会議所の担当者は業界の今後について「これからは足袋の製造技術の継承や人材育成が課題だ」とした上で「今までとは違った足袋の履き方を模索していきたい」と強調する。指定に伴い今後、国に申請すれば、後継者育成や販路拡大などに国の支援を得ながら取り組むことができる。

市内では足袋の倉庫「足袋蔵」が29年に文化庁の「日本遺産」に指定されたほか、フランス・パリで行われる日本文化の展覧会「ジャパン・エキスポ」にも昨年から出展しており、欧州を中心に海外の関心も高まっている。

行田市の石井直彦市長は21日の記者会見で、行田足袋の指定について「ふるさと納税に絡めるなどいろいろな事業を展開したい。地域の活性化にもつながる」と述べた。

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