2020/4/20(火)

有機ELで蒔絵に光の動き 山形大など産学共同開発

 先端技術の有機EL(エレクトロルミネッセンス)と、伝統技法の「蒔絵(まきえ)」を組み合わせた装飾パネルの試作に、山形大学などの産学連携で成功した。動きのない伝統工芸品に、有機ELの“ゆらぎ”の特徴を生かすことで、奥行きのある装飾効果をもたらし、動く工芸品に仕立てたという。

 

 試作したのは、有機ELの世界的権威として知られる山形大の城戸淳二教授と、福島県会津若松市の仏壇メーカー「保志」、山形県米沢市の照明器具メーカー「オーガニックライティング」。

 城戸教授が以前、動く有機ELパネルを作った経験から、蒔絵装飾パネルを試作した。70センチ四方の大きさで、面で光を出す有機ELの特性を生かし、蒔絵全体を背面から照らして調光。伝統工芸の会津消粉(あいづけしふん)蒔絵で描かれたウサギが月明かりで浮かんだり消えたり、またススキの間をホタルが飛び、明滅したりする、おとぎ話に出てくる空間を創出した。

 城戸教授は「現代の住宅は窓のない設計が多くある。外を見られない環境でも、月見窓を感じさせ、癒しの空間を演出できるのではないか」と話し、ホテルや旅館のフロントや室内での装飾など応用範囲は広いという。製品化した場合、価格は30万円~50万円での販売を目指している。

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