2020/4/27(月)

工芸、芸能 伝統維持へ支援 県4月補正案に4億2000万円

前倒し発注や無観客公演


 輪島塗や九谷焼などの伝統工芸品の職人には、いずれも二〇二三年に予定する北陸新幹線の県内全線開業に伴う記念式典、国民文化祭で配る記念品やプレゼントの制作を依頼する。
 県は、新型コロナウイルスの感染拡大による影響を受けている伝統工芸と伝統芸能の支援に乗り出す。売り上げが落ち込む伝統工芸品は、県主催のイベントで使う記念品を三年前倒しで発注する。伝統芸能は無観客で公演した動画をインターネットで国内外に配信し、出演料も払う。二十四日に発表した四月補正予算案にそれぞれ三億円、一億二千万円を盛り込んだ。(寺田結)

 伝統産業振興室の担当者によると、工芸品の売り上げは百貨店の休業などで大幅に減少。離職や廃業が進めば技術の継承ができず、再建が困難になるとして、仕事の提供を決めた。

 無観客の公演は、県立音楽堂邦楽ホールなどを舞台に行う。実施は県芸術文化協会に委託し、加盟団体の演技を撮影して、特設サイトで公開する。出演料などを支払うことで、活動の継続を支援し、新型コロナの流行が終息した後にはイベントも企画する。

 お座敷がなくなった芸妓(げいぎ)にはかつらや三味線などの道具の維持費として一人あたり三十万円を支援する。

 記者会見で、谷本正憲知事は「伝統芸能と伝統産業は、ひとたび途絶えてしまうと回復が難しい。工芸の職人は発注を売り上げの回復の一助にしてほしい。伝統芸能はその魅力を全国に発信してほしい」と話した。

 
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