博多人形でアマビエ ふくよかな顔「早く終息して、みんなが優しい顔に」

 世界的に猛威を振るう新型コロナウイルス感染症の終息を願い、博多人形師で伝統工芸士の戸畑茂四郎さん(72)=福岡県那珂川市=が、疫病の流行を予言し、その疫病を鎮めるとされる妖怪のアマビエの博多人形を制作した。【末永麻裕】

 アマビエは、くちばしのような口を持ち、光り輝く半人魚姿の妖怪。江戸時代に現在の熊本県沖に現れ「病気が流行するので、人々に私の姿を写した絵を見せるように」と疫病の発生を予言して海中に消えたと伝承されている。

 戸畑さんには保育園児から高校生まで5人の孫がいる。学校に行けないため友達に会えず、戸畑さん宅にも遊びに来られない孫たちのさびしい気持ちに心を痛め、戸畑さんは「新型コロナが終息して孫たちの願いが叶(かな)うように」との思いを込めて制作に取りかかった。

 人形は高さ8センチ、幅6・2センチ。ふくよかな顔に少しほほ笑んでいるような優しい表情。全体的に落ち着いた淡い色遣いで見る人をほっとさせる。人魚のうろこを金のラメで丁寧に描き、髪の色には厄除(やくよ)けなどの意味を持つ朱色を使った。孫たちへの思いを込めて制作した人形は「自然と孫たちに似た顔になった」という。

 戸畑さんは「子供たちに早く学校に行かせてあげたい。早く終息して、みんなが優しい顔になってほしい」と話している。

 価格は台付きで税込み2200円(別途送料が必要)。購入の問い合わせは美術工芸品を取り扱うガトーの白石さん(090・9070・7156)へ。同社ホームページ(https://www.gatou.co.jp/)からも購入できる。

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