2020/5/1(土)

「アマビエ」南部鉄器が人気、量産へ 「お守りにしたい」「可愛くて和んだ」

 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、疫病を鎮めるとされる妖怪「アマビエ」を模した南部鉄器が人気を集めている。製作したのは、岩手県奥州市の老舗南部鉄器工房「及富(おいとみ)」。職人の菊地海人さん(36)は「南部鉄器ならではの重厚感をなくさずに可愛らしい雰囲気を出すようデザインも工夫を凝らした。少しでも気持ちが和らげば」と話す。【三瓶杜萌】

 アマビエは江戸時代に現れたとされる半人半魚の妖怪で、「疫病が流行したら私の姿を絵に描いて人々に見せよ」と言い残して海に消えたと言い伝えられている。

 
 
<工芸品編3>岩手県奥州市の工房が作った南部鉄器の「アマビエ」

 ツイッターなどのSNSでは、新型コロナウイルスの終息を願って「#アマビエチャレンジ」のハッシュタグを使い、アマビエの絵や人形などの写真を投稿する人が相次いでいる。

 新型コロナの影響でインバウンド(訪日外国人)向けの商品を中心に受注が落ち込むなど、営業の継続に不安を抱えていた菊地さん。3月下旬から、南部鉄器製の試作品を製作する過程をツイッターに投稿し始めたところ、「家に置いてお守りにしたい」「可愛くて暗い気持ちが和んだ」といった反応が続々と集まった。「不安な気持ちでいる人に、明るい話題を提供できる」と量産を決意した。

 試行錯誤を重ねて完成したアマビエは、高さ5センチ、幅2・5センチほど。受け渡し時の接触が少ないよう、ポストにそのまま入るサイズにこだわった。お湯を沸かす時に一緒に入れると、鉄分補給もできる。

 注文は既に5000件を超えた。応援メッセージも寄せられているという。菊地さんは「元気を届けたくて考案したが、逆に元気をもらっている。アマビエが心の支えになるよう、真心を込めて届けたい」と語る。

 1個1800円で、店の公式ホームページから注文できる。電話での問い合わせも受け付けている。

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