2020/6/15(月)

「尾崎人形」作ったよ 西郷小4年生が総合的学習で地元の伝統工芸に挑戦

 

 

子ども佐賀新聞 2020年6月14日 第416号

 

型と型をくっつける作業を見守る児童ら=神埼市の西郷小

 

 

 神埼市神埼町の西郷(さいごう)小の4年生38人が5日、同町の尾崎(おざき)地区に伝(つた)わる「尾崎人形」の制作体験(せいさくたいけん)に挑戦(ちょうせん)しました。思い思いに型(かた)を選(えら)び、猿(さる)や鳥、羊などの人形を楽しく作りました。

 

 

型抜きをする高栁さんの手元を真剣に見つめる児童=神埼市の西郷小
 

 尾崎人形は蒙古襲来(もうこしゅうらい)の時に伝わり、700年以上(いじょう)の歴史(れきし)があるといわれます。講師(こうし)は、この技術(ぎじゅつ)を伝承(でんしょう)する高栁政廣(たかやなぎまさひろ)さん(74)と制作助手の城島正樹(じょうじままさき)さん(33)です。子どもたちは20種類(しゅるい)ほどある人形の型から好(す)きなものを二つ選び、型に粘土(ねんど)を引(ひ)き詰(つ)めました。型から慎重(しんちょう)に粘土を抜(ぬ)き取(と)ると、接合(せつごう)部分をなめらかにして、鈴(すず)や笛、動物などに形を整えました。
 総合的(そうごうてき)な学習の時間の一環(いっかん)で、子どもたちは事前に尾崎人形の文化や歴史、作り方などを講師の二人から学びました。今回作った人形は、窯(かま)で焼(や)いた後、今月下旬(げじゅん)に絵付(えつ)けします。

粘土を詰めた型同士をぎゅっと接合させる児童=神埼市の西郷小
足りない部分に粘土を加え、型に粘土を敷き詰めていく児童=神埼市の西郷小

 

 

北崎真夢(まゆ)さん(10)

 型をくっつける時に、ぎゅっと強く押(お)さないといけないけど、強すぎても外れなくなるから、力加減(かげん)が難しかったです。型を外した後も空洞(くうどう)ができて、失敗(しっぱい)したかなと思ったけど、なめらかにできてよかったです。手は粘土で汚(よご)れっぱなしになったけど楽しかった。

 

 

中山樹貴也(じゅきや)君(9)

 型をトントンたたいて、外すのが難(むずか)しかったけど、二つ目を作るときにはコツをつかめました。尾崎人形は中学生のいとこが作っていたのを見て、ずっと作ってみたいと思っていました。尾崎人形の勉強をして、歴史(れきし)がずっとつながっていて、すごいなと思いました。

 

 

馬場崎泰清(ばばさきたいせい)君(9)

 すごく昔(鎌倉時代・かまくらじだい)から作られているなんて知りませんでした。猿(さる)は型(かた)をくっつける時に、ななめにずれてしまったけど、粘土(ねんど)を足してきれいにできました。羊は二つ目だったので上手にできました。形が丸くて鈴(すず)の音が響(ひび)きそうだと思いました。

 

 

人形の作り手が増えてくれたら

講師を務めた高柳政廣さん(右)と助手の城島正樹さん

高栁政廣さん(74)
城島正樹さん(33)

 

 地元に尾崎人形があるということや作る難しさ、楽しさを知ることで、大人になって尾崎人形を見かけた時に、懐(なつ)かしむような思い出になってほしいです。作る楽しさを感じ、尾崎人形を作る人が増えてくれたらうれしいです。

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