鍛冶職人の後継者 全国から募る 長岡・越後与板打刃物伝承会

 新潟県長岡市与板地域の伝統工芸・打刃物の鍛冶職人でつくる「越後与板打刃物伝承会」は、全国から後継者を募って指導に乗り出す。職人が付いて指導に徹する一方で、本業の減収分をどう賄うかが課題になっていたが、国の補助金でカバーできることになった。5年で一人前に育てることが目標だ。「強い思いを持った人に来てほしい」と呼び掛けている。

 与板の打刃物には500年の歴史があり、かんなやのみなどが全国の宮大工に愛用されている。鍛冶屋は大正時代に300軒を数えたが、職人は今や15人ほどにまで減り、60~80代と高齢化している。

 伝承会は技術継承に危機感を抱いた職人らが、2019年10月に発足させた。地域活性化に取り組む市民団体も協力し、後継者の受け入れ準備をしてきた。

 ただ、職人の仕事は「見て覚える」ものだったため、技術を身に付けて独立するまで20年かかることもあったという。

 高齢化で時間がないことから、伝承会では職人が5年間、弟子に付きっ切りで指導する育成方法を採ることにした。会の代表で、かんな職人の水野清介さん(70)=与板町与板=が主に指導役を担う。指導に徹するため自身の仕事を断り減収になる分と、弟子の給料は、経済産業省と市の補助金で賄う。

 与板地域に定住し、本格的に鍛冶職人を志望する人を求める。まず3日間の体験会に参加してもらい、適性などを確認する。体験会は参加費5千円で、日程は相談の上調整する。

 水野さんは「大工に『使ってよかった』と言われるかんなを作ることが、やりがいだ。絶対に職人になるという強い意志で来てほしい」と話している。

 体験会の問い合わせは市民団体の金子さん、090(2758)9190。

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