2020/6/23(火)

珠洲焼復興 大家の逸品 故小野寺玄さん常設展

 珠洲市で中世に発祥した伝統工芸「珠洲焼」の復興にも大きく貢献した、国内を代表する現代陶芸家の故小野寺玄さん(一九三四〜二〇一六年)が手掛けた珠洲焼九点の常設展示が、同市蛸島町の珠洲焼資料館で始まった。同館の大安尚寿(しょうじゅ)学芸員(58)は「後の作家にも大きな影響を与えた大家の貴重な作品を味わってほしい」と話している。(加藤豊大)
 
 
 北海道で生まれ、上京後に北大路魯山人らに師事した後、二十八歳で神奈川県二宮町で陶芸家として独立。同県でたまたま目にした珠洲焼に感銘を受け、珠洲市に通いながら研究を重ねた。七七年には、日本陶芸展に出品した珠洲焼の土つぼが文部大臣賞を受賞。その二年後に同市で本格的に始まった珠洲焼復興運動の機運を大きく高めた。
 
 
 会場には、炭素を定着させて黒く焼き上げる珠洲焼の伝統的な製法「炭化焼成」で作られた、平鉢やつぼなどを展示。白い粘土を練り込んで黒と白色のグラデーションやチョウの模様を描くといった、小野寺さんならではの表現が味わえる。三月に小野寺さんの家族から作品の寄贈を受け、展示が実現した。
 
 
 開館は午前九時〜午後五時(月曜休館)。入館料は一般三百三十円、小中学・高校生は百六十円。(問)0768(82)6200 
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