昔の人は一本の木を見て、これは何かに使えるのではないかと気づいた。
それから数千年の時が経ち、
人々は工芸品というものを作り出せるように・・・。
その一つがこの加茂桐簞笥。
「加茂桐簞笥」はその名前から簞笥しか作っていないようにも思われるが、
現在では加茂桐簞笥の技法を使って様々な小物も作られている。
食卓に並べるようなもの、小さな子供が遊べるもの。
木は形を変えてするりと人のそばまでやってくる。
桐で作られた小物たちは、
簞笥同様、湿気に強く、火にも強い。
さらに自然の物の天敵、虫にも強い。
最強のパフォーマンスを披露してくれる。
それが桐。
そんな加茂桐簞笥の出産地は新潟県加茂市。
新潟は三方を山で囲まれた土地でもあり、
自然の桐がたくさん生えていたため、指物師が桐で簞笥を作ったのが始まりとされている。
文化11年と書かれた加茂桐簞笥が現在も残っているほど、
古い時代から存在し、
なおかつ、
その姿が今も残っているというほどの保存の良さが際立つ逸品。
現在も加茂桐簞笥を作り続ける職人が、
師匠から弟子へと技術を引き継ぎ続けている。
この加茂桐簞笥の工芸品は青山スクエアで販売しているが、
青山スクエアのオンラインショップでは加茂桐簞笥の積み木が販売されている。
積み木は残念ながらオンラインショップのみでの販売。
桐で作られたおもちゃは、
子どもから孫へと引き継がれ、
あなたの家に代々残るおもちゃとして永久に存在し続けるはず。
お値段は少し高めだが、
積み木以外のものは青山スクエアにて販売しているので、
一度手に取ってみてほしい。
悠久の時を感じられるかもしれない。






