2016.02.24

デザイン性の高い美しき大阪浪華錫器

伝統的工芸品に詳しい人なら知っているかもしれませんが、

大阪浪華錫器」をなんと読むのかさえ知らない人もいるかもしれませんね。

 

これは「おおさか なにわ すずき」と読みます。

その形を見たことのある人は多いと思うのですが、

これが伝統的工芸品だったのかと驚く人も多いでしょう。

 

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美しい大阪浪華錫器

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一般的な形の、でもしっかりと模様がついているコップ

いかがでしょう?

見たことはあったでしょうか?

 

この伝統的工芸品は、

江戸中期頃には大阪で作られていたという文献(難波雀に記載あり)が残っています。

心斎橋、天満、天王寺などで作られ、

もっとも繁栄していた頃には、なんと職人は250名もいたのだとか。

 

ですが、戦争が始まり職人が徴集されたり、材料が手に入らなくなったりして、

段々とその規模は縮小し細々と作り続ける産地になりました。

 

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錫には色を付けることも出来ます

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渋めの色も錫器だととてもシックでかっこよく見えます

ですがそれでも職人は絶えることなく続け、

1983年に国指定の伝統的工芸品となり現在もしっかりと販路を広げて、

売られているというわけです。

 

大阪浪華錫器はその名前の通り、

錫が原材料

 

錫は青銅器にも使われていた材料で、

錫石という鉱石から取れる金属です。

 

この金属を溶かして型にはめて固めてから、

ロクロで削って形を作っていきます。

 

焼き合わせやろう付けをした後で、

絵付けを施したり、

「くさらし」といって酸につけたりしてでこぼこした感じを出したり、

漆を塗ったり、

その品によって様々な手法が使われ作られるのが特徴。

 

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今は小っちゃいものも作られています

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人気のあるカバのペーパーウェイト

このカバのペーパーウェイトは、

オンラインショップでも販売しています。

 

 

十センチくらいの大きさのカバですが、

意外と重みはあって、

しっかりと紙を止めてくれる可愛い商品です。

 

酒器や茶器類が多かった大阪浪華錫器も、

今ではそれ以外の商品を作ったり、

漆の産地(津軽漆器、会津漆器、輪島塗、越前漆器、紀州漆器)とコラボをして、

商品を作っています。

 

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富士山のぐい呑み

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内側にまでこだわりのある大阪浪華錫器

お気に入りの一品を見つけに、

青山スクエアに遊びに来ませんか?

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