2016.10.06
御縁を紡ぐ伊賀くみひも
三重県の伝統的工芸品の一つに、
「伊賀くみひも」があります。
伝統的工芸品に指定するには、
100年以上の歴史が必要とされていますが、
伊賀くみひもの組紐の技術は奈良時代(710年~794年)から続く工芸品と言われており、
実に1200年以上も昔から続いているのが特徴の一つです。
奈良時代、
大陸文化の仏教が日本に入ってきたと同時に、
組紐の技術が伝わりました。
経典や袈裟などに使われていたと言われています。
その後、
南北朝時代に観世能の観阿弥の衣装や面などに組紐が使われたり、
戦国時代末期の忍者が履いていた草履にも伊賀の組紐が使われていたという文献が残っています。
ただ、伊賀くみひもが大きく発展を遂げたのは、それから数百年後の明治時代に入ってから。
この時に伊賀くみひもは産業として活動をし始め、世間にも知られるようになりました。
廃刀令が出てからは、
帯どめや羽織紐として活用されるようになります。
そして、和服よりも洋服が増えた現代では、
アクセサリーやストラップ、ネクタイなども作るようになりました。
天然石が特徴の羽織紐
古臭さを全く感じさせないのに、
伝統的な部分も感じる伊賀くみひものデザインは時代とともに、
姿を少しずつ変えています。
また、オンラインショップでも伊賀くみひものストラップを置いていますが、
店頭に置かれているデザインとは違うものです。
などなどの商品があります。
青山スクエアが遠くて来れない場合や、
店頭の商品以外にも見たい場合にはオンラインショップも、のぞいてみてください。
さらに組紐は昔から縁起物として、
邪気を払い、良い御縁を結ぶとされています。
伊賀くみひもで良縁を結んでみてはいかがでしょうか?