2017.06.20
武士の内職で広まった駿河竹千筋細工
江戸時代初期、参勤交代が行われていた時に、地方の諸大名の目に留まったのが駿河竹千筋細工です。
その頃からカゴやザルが作られていました。
駿河地区に住む武士たちは、内職として駿河竹千筋細工を作るようになり、元々あったものの精度を上げて作り、この時代に「駿河の府中、竹籠の名物あり。その細工よし。 関東の人は、駿河籠を賞翫する也」と言われるほどになったのです。
現在は、伝統的工芸品の技術・技法を活かして多種多様な形状のものが作られています。
その中でも目ひくのが虫です。
新たな形、商品づくりに挑戦し注目を浴びています。
また駿河竹千筋細工は、苦竹と孟宗竹を主に使っており、
細く丸く削られた竹ひごをしなやかに曲げて、
輪に組み込んでいく技法から、色々な形が生み出されているのが特徴です。
駿河竹千筋細工は新しいものを作っていくこと、挑戦していくことを止めない工芸品の一つですが、それは駿河竹千筋細工の工程がほとんど一人で行うというところにもあるのかもしれません。
他の工芸品は、分業制になっていることが多く、中々意見を合わせるのは難しいともいえるでしょう。
青山スクエア内にも、様々なタイプの駿河竹千筋細工が置かれていますが、オンラインショップでも用意しています。
この他にも種類があり、詳しくはこちらから見ることができます。⇒駿河千筋細工のページへ
また詳しい内容は決まっていないものの、
9月からは「「ふじのくに」に伝わる伝統の技 静岡県の伝統工芸品展」にて、駿河千筋細工の匠も青山スクエアに来る予定になっています。
見ているだけでも涼しくなるような駿河千筋細工。
気になった方は是非、
青山スクエアに足を運んでみてはいかがでしょうか?