色と文様、幸せの「波佐見焼」
スタッフ愛用の逸品をご紹介
料理好きの日常に、新たな出会い
スタッフ・S
もともと料理は好きでしたが、このコロナ禍で台所に立つ機会が増えました。
そうなるとやはり器にもこだわりたくなるものです。丈夫で「くらわんか」的な日常使いの器として、波佐見焼は好きな産地のひとつだったのですが、そんな私に新たな一つの出会いがありました。
01.「天目釉」に「飛び鉋」が目に飛び込んで
見た瞬間に惹かれてしまったのが、天目釉で黒にも藍にも青にも見える複雑な色のこの皿。
もともと飛び鉋文様は好きだったのですが、この飛び鉋と天目釉の組み合わせが、あまりにも美しすぎました。
飛び鉋(とびかんな)は、ロクロで回転させながら、「鉋(かんな)」の刃先を当てて跳ねるように描き出す技法で、そういう技法のおもしろいところにも心をくすぐられるのかもしれません。
02.料理の格をあげる天目釉
器を見た瞬間に、盛り付けたい料理が浮かんでくることはよくあることですが、この時浮かんできたのは、角煮やカレー、ビーフシチューなど、いわゆる煮込み系。多分使う機会も多いだろうなと、即、購入を決めました。
実際にこの器に盛り付けてみると、おいしさが200%アップするくらいの見栄えの良さ。気を良くして、さらに同じ天目釉の美しいビールグラスも購入してしまいました。これは光の角度でブルーの輝きが現れたり消えたりする妙なる美しさで、いい組み合わせだったと思います。
03.幸せの器
一方で、家族は菓子などを盛り付けています。これがまた、ただ置くだけで、特別なものに見えるからさすがです。和、洋、中からメインディッシュ、菓子までオールマイティ。最初の目論見以上の食卓への登場頻度で、本当によい買い物でした。
作者の福重さんは青山スクエアの匠コーナーでご縁があった職人さん。
自分の手でひとつひとつ手がけていきたいと。厳しい修行へ経て、今のスタイルに行き着いた方。伝統工芸士に認定されてからは、道具や釉薬までも手作りに拘っています。
量産では語れない味わいを求めて
そういった丁寧な思いの込められた作品に盛られて、我が家の食材は “幸せ” だと思います。
波佐見焼 「天目釉 飛びかんな文様 中皿」「天目釉 ビールグラス」
福重久弥(焼野工房 福春)
*掲載商品に関するお問い合わせ先* 青山スクエア|03-5785-1301