2014.04.21

道具に支えられ、
作品を生み出し続けるということ

江戸指物 : 井上 健志さん

2014年4月21日 青山スクエアにて制作実演中の井上健志さんを訪ねました。

まずは道具のお話からはじまりました。

  
  
以前、大阪唐木指物の木原さんに『かんな』のお話をしていただいた時と同様、江戸指物も扱う材料が堅いといった理由から、通常のかんなとは仕込み勾配が違い、刃の角度が鈍角になっているんです。 と、まずは道具のお話から始まりました。

普通サイズの『かんな』より小さい『豆がんな』、これよりも更に小さい『まめ豆がんな』を作ってみたそうです。
実際には携帯ストラップなのだそうですが…。

この『まめ豆がんな』を作るための道具も自作だそうで(笑)、精密ドライバーの先を研いでノミ替わりにして作ったのだとか。なんとこのかんな、実際に削れるんです!!!

鉋の刃の研ぎ具合と台の調子は
常にベストの状態で。

まめ豆がんなにもびっくりですが、木目の美しい作品達は本当に素敵です。
写真では伝わらない木の温もりと、職人のわざをぜひ間近でご覧ください。

『技術はもちろん、私たちは道具に支えられて日々作品を生み出しています。
だからかんなの刃の研ぎ具合や台の調子は、常にベストの状態にしているんです。』

と、真剣に語る井上さんの目が印象的でした。
井上さん、お忙しい中 お話ありがとうございました。

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