伝統工芸 青山スクエア
青山スクエアブログ
2016/8/26(金)産地訪問レポート

焼物の町瀬戸の瀬戸染付焼

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愛知県瀬戸市、陶磁器の産地として有名な土地です。一般的に陶磁器を指す言葉「せともの」もこの地名から来ています。良質な粘土が採れる為、古くから陶器の産地として発展してきました。現在でも、食器、理化学用陶磁器、タイル、電子用部品など、さまざまな製品を作る会社があり、市内には陶器店が多く見られます。

 

 

瀬戸での染付焼の絵付は、19世紀初めに加藤民吉が九州有田にて磁器の製法を学び、瀬戸へ持ち帰り、発展させました。それ以前は磁器土が手に入らなかったため、陶器に絵を描く「陶胎染付(とうたいそめつけ)」が主流でした。

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19世紀前半に瀬戸で作られた焼物

現在は瀬戸で採れる粘土と長石(ちょうせき)をブレンドしたものを生地にした磁器に絵付を施しています。

 

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採土場が至る所に見られます

 

瀬戸染付焼は、ロクロや型打を使った鋳込み、手びねり等で成形した素地を、そのまま乾燥させたもの、もしくは低い温度で素焼したものに呉須(ごす)と呼ばれるコバルト化合物の顔料で下絵付けを施し、釉薬をかけて本焼します。

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呉須は元は黒っぽい顔料だが、釉薬をかけて焼成すると美しい青色に変化

 

呉須は釉薬をかけて焼くことによって青く発色するのですが、かつてこの青を有田焼のようにきれいに発色させることができませんでした。試行錯誤の末、高温で長時間焼成すれば発色が良くなることが分かり、瀬戸染付焼は確立されました。

 

現在の瀬戸染付焼の発展は、先人のたゆまぬ努力と知恵によって作られたものなのです。

青山スクエアでは瀬戸染付焼の商品を常時展示、販売しております。また、オンラインショップでも商品を見ることができますので、是非ご利用ださいね。