技術・技法
1
鑿、鉋及び小刀の刃物鋼は鉄及び炭素鋼を炉で熱し、鎚打ちにより鍛接すること。この場合において、小刀にあっては、二丁取りを行うこと。
2
成形は、刃物鋼を炉で熱し、鎚打ちによる打ち延ばし及び打ち広げをすることにより行うこと。
3
鑿、鉋及び小刀の焼入れは、「泥塗り」を行い急冷すること。
4
鋸及び鏝にあっては、焼入れ後、押さえ込んで歪取りを行うこと。
5
「歪取り」、「刃付け」、「研ぎ」及び「仕上げ」は、手作業によること。
工芸品名 | 播州三木打刃物 |
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よみがな | ばんしゅうみきうちはもの |
工芸品の分類 | 金工品 |
主な製品 | 鋸、のみ、鉋(かんな)、小刀 |
主要製造地域 | 三木市 |
指定年月日 | 平成8年4月8日 |
三木工業協同組合
〒673-0431
兵庫県三木市本町2-1-18
TEL:0794-82-3154
FAX:0794-82-3188
江戸時代から和鉄の鍛練が継承され、明治時代に、新しい技術により、多くの品種の打刃物が開発されました。現在でも伝統的工芸品に直接携わっている職人は全体の20%を占めており、伝統を守っています。
のみ、鉋、小刀にあっては鉄と炭素鋼を炉で熱し、鎚打ちにより鍛接します。成形は、炉で熱し、泥塗りしながら鎚で鍛練して仕上げます。鋸、こては歪取りが職人の最も腕の見せどころで、三木の職人はこの素晴らしい技術を持っています。