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伝統的工芸品ニュース

2019/3/8イベント

因州和紙でカキツバタ、天然記念物の群生再現

 国の天然記念物などに指定されている鳥取県岩美町のカキツバタ群落を因州和紙で再現したジオラマが、同町役場で展示されている。18日まで。
 カキツバタは町の花に指定されており、「町の観光資源“カキツバタ”の魅力を伝えよう!」と題したプロジェクトで、岩美高生を中心に中学生、町民が参加してジオラマを作った。因州和紙で手作りしたカキツバタ200本を、縦1メートル82センチ、横91センチの台に配置。背景には、県の自然環境保全地域に指定されている「牧谷群落」の景色をちぎり絵で描いた。
 同町内では「牧谷」と天然記念物の「唐川湿原」の2カ所でカキツバタが群生。毎年5~6月に紫色などの花を咲かせ、観光客を楽しませている。

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2019/3/8伝統

日本の手仕事 伝統の技を受け継ぐ「ものづくり」

海外を視野に入れる若手職人たち
 日本の伝統に根ざした「ものづくり」の技術が海外へ発信されている。外国の見本市への出展をはじめ、若手の職人たちが海外で販路の開拓に努めるなど、技術大国のなかで受け継がれる「手仕事」が海の向こうで熱い視線を浴びている。
 今年1月25~28日、イタリアのミラノ市郊外の国際展示場「ロー・フィエラミラノ」で開かれたライフスタイルの見本市「HOMI」(ホーミ)。リビング・住まいのパビリオンの一角で、日本のじょうろのデモンストレーションが行われていた。
 「『竿』を長くしているのは水圧をコントロールして安定した散水をするためです」。来場者に説明していたのは、日本で唯一の盆栽用銅製じょうろメーカーで、東京の下町、墨田区に工房を構える「根岸産業」3代目の根岸洋一さん。小さな鉢植えの中で植物をはぐくむ日本の盆栽は「BONSAI」として海外にも愛好家がいるが、それらの人々にとっては水やりの世話は大事なひととき。使う道具も最適なものをそろえたい。
 創業者の祖父はもとは神社仏閣の屋根職人だった。終戦間際にトタンなどで生活用品を製造する会社を興し、園芸用じょうろをつくり始めた。中学時代から家業を手伝っていた根岸さんは大学卒業後、システムエンジニアになったが、兼業でじょうろづくりの腕を磨き、2013年に父が他界したのを機に専業となった。
 すべての工程は手作業で、製作できるのは1日4個。「銅の溶接の際に使うコテは高温にするため電気ではなくコークスで熱している。銅は耐久性が高い。水に溶けた銅イオンによって水質を保全し、コケなどの生育を助ける効果がある」と話す。ミラノでの展示には、イタリアで日本の「BONSAI」を広めた園芸家、クレスピ・ルイージさんの家族が応援に駆け付けた。
 ミラノのジュエリー・デザイナーで「BONSAIが好き」と言うアレックス・ルッカさんは銅製のじょうろを手にしながら「機能美に優れ、使えば使うほど味が出ると思う」と感心した様子だ。
 「このじょうろの特性について、人づてではなく自分で直接、説明できることにやりがいを感じた」と根岸さんは言う。すでにイタリア、ドイツ、ロシアなどのバイヤーから注文があった。

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2019/3/7イベント

京都の伝統工芸「表具師」巨匠の日本画手掛ける技、間近に

 京都に息づく掛け軸や屏風などの表装技術を紹介する「京表具展」が5日、東京都港区の東京美術倶楽部で開かれ、京都府内の表具師が手がけた約60点が来場者を魅了した。
 京表具協同組合連合会が首都圏での販路拡大につなげようと開いた。4日から2日間、竹内栖鳳、堂本印象ら著名な日本画家の作品の掛け軸や、インドの民族衣装サリーの裂地を用いた額装などを展示した。
 会場では伝統工芸士が「どのような色を合わせるかで雰囲気が変わる」など、制作の意図や表具師の仕事を説明する場面もあり、来場者が聞き入っていた。

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2019/3/7イベント

アニメや特撮、工芸とコラボ 香林坊大和で名匠仕事展 マジンガーZ、ウルトラマン…

 金沢市の香林坊大和で6日、「日本の名匠たちの仕事展」が始まり、かばんやアクセサリー、人形など職人の技が光る逸品を紹介した。懐かしのアニメと全国各地の伝統工芸などがコラボした企画「ウルトラJ」が北陸で初めて開催され、初日から大勢の来場者が訪れた。
 ウルトラJはアニメなどのキャラクターが全国の「ご当地」と連携して魅力を発信する企画となる。会場には輪島市出身の漫画家永井豪さんの作品として知られる「マジンガーZ」の純金製人形、「デビルマン」の輪島塗蒔絵パネルのほか、「ウルトラマン」の屏風など多彩なグッズが並んだ。
 展示会には石川県初登場の9店を含む47店が出店している。12日まで。

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2019/3/7イベント

京友禅や京焼・清水焼、匠の技PR 京都で大規模国際見本市

 京都初の大規模な国際見本市「京都インターナショナル・ギフト・ショー」が6日、京都市左京区のみやこめっせで開幕した。約300社が伝統技術を基盤に現代の生活スタイルに合わせた家具や雑貨、食品などを出展し、地元企業も代々受け継ぐ匠の技や京都ならではのデザインを提案した。展示商談会「京都知恵産業フェア」も同時開催され、国内外から大勢のバイヤーでにぎわった。
 同ショーは、国内最大級の見本市「東京インターナショナル・ギフト・ショー」を主催するビジネスガイド社が初めて京都で開いた。京都府内の175社をはじめ、関西や首都圏などの計307社が出展した。
 職人の技術を紹介する初企画「WAZA博」には20社・団体が参加。京友禅や京焼・清水焼などの若手職人らのグループは、現代の生活様式に合わせた螺鈿のネックレスや京七宝の名刺入れなどの新製品を提案した。京友禅のカードケースを出展した池内真広さんは「モダンな色彩を意識した。多くの人が関心を持ってくれた」と手応えを語った。指物師が製作した桐の一枚板を使ったバッグや、西陣織の絹で仕立てたジーンズも注目を集めた。
 産業支援機関や業界団体も伝統の技と意匠を世界に発信。京都産業21のブースでは、金箔押しの技術を生かしたバッグや丹後地域の織物、食品など中小企業27社が新商品を披露。京鹿の子絞振興協同組合は、職人が絞りを実演し、浴衣を紹介。折り紙工学と表具の技術を融合させた和紙ランプを出展した京表具協同組合連合会の木南拓也理事は「反響が大きく、早速商談も入った」と笑顔で話した。
 7日まで。一般入場できる地下1階のエリアは、洗練されたデザインの雑貨や宝飾、食品などを展示販売している。

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2019/3/4商品

<ひな祭り>職人技光るこけしびな 宮城・蔵王で展示即売

 遠刈田系こけし工人らが趣向を凝らしたひな人形を集めた「第22回こけしびなまつり」が、宮城県蔵王町遠刈田温泉のみやぎ蔵王こけし館で開かれている。3月21日まで。
 鳴子系、津軽系、南部系など東北各地の工人が約100組を展示即売。木のぬくもりが感じられる丸みを帯びた作品や、色鮮やかな模様の小ぶりなこけしなどが並ぶ。50年ほど前に作られた趣のあるひな人形も飾られている。
 3日には桃の花を先着50人に贈る。入館料は大人300円、小中学生150円、未就学児は無料。午前9時~午後5時。連絡先は0224(34)2385。

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2019/3/4イベント

土鍋で「スイーツ」作り提案 四日市で「ばんこの里フェスタ」

 萬古陶磁器工業協同組合は2日、四日市市陶栄町のばんこの里会館で恒例の「ばんこの里フェスタ2019」を開いた。家族連れらが大勢訪れ、萬古焼の魅力を紹介した展示やイベントを楽しんだ。3日まで。
 今年のテーマは「スイーツ」。展示の一つ「窯元のおやつ」では、萬古焼の窯元が写真パネルと自社製品を並べ、「急須でコーヒー」「土鍋でチーズケーキ」などといった新たな萬古焼の使い方や演出法を紹介した。東海地区の人気店のパンや焼き菓子を萬古焼の器にのせて提供する店も出て、人気を集めた。
 お菓子講座では実際に土鍋を使い、製菓衛生師の田中まさこさんと、めいの棚部はるなさんが、フランスの伝統菓子、クラフティ風のチーズケーキ作りを実演した。
 1階の陶芸工房では、電動ろくろや陶製のおひなさまの絵付けが体験でき、子どもらが真剣に取り組んでいた。館内にあるショップ「うつわ亭」では、萬古焼製品を3割引き(一部、除外品もあり)で販売している。

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2019/3/1イベント

期間限定「船場のおひなさま」 絢爛豪華な桃の節句は必見です

 昔から、大阪は商人の町といわれる。特に船場はその中心で、江戸から昭和初期の頃まで大阪を代表する商店が軒を連ね、華やかな活気にあふれていた。そのような時代に作られた絢爛豪華なひな人形が、2月26日から3月3日まで一般公開されている。会場は船場地域に点在しており、今年は9つの家に代々伝わるひな人形を8会場で展示。うち4会場を巡ってきた。
 今回のおすすめは「尾嵜家のお雛さま」。1990年11月の今上天皇「即位の礼」を模して作られた立ち雛だ。塩昆布や佃煮の老舗で知られる神宗・淀屋橋本店の入口に飾られている。
 おひな様は十二単。お内裏様の束帯の色は「黄櫨染」と言い、天皇陛下のみに許されたお召し物の色だ。ちなみに店内では期間中「塩昆布煮汁ソフトクリーム」を税込300円で販売。老舗の味をすっきりと味わってみたい。
 レトロモダンな建物が目を引く芝川ビル。4階会場に入った途端、紐毛氈の朱色が迫ってくる。壁一面に3つのひな壇が組まれた「芝川家のお雛さま」の特徴は、小物類が多いこと。おままごと用だろうか、ミニチュアサイズの食器類も多数そろえてあり、よく見ると有田焼などの有名な窯元のもの。目玉は、今回限りの展示という芝川照吉氏のコレクション。浅草雛や相生雛、琉球雛に舟雛など、価値ある珍しい日本各地の民芸・工芸のひな人形類は点数もあり、かなりの見ごたえだ。

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2019/2/28商品

伝統工芸品で山登り 小倉織と久留米絣が登山用品に 頑丈、海外でも人気

 登山者向けの地図をスマートフォン用のアプリで配信している福岡市のベンチャー企業「ヤマップ」が、福岡県内の伝統工芸品を使った登山用品を開発した。採用したのは小倉織と久留米絣。登山用品は防水透湿素材や完全防水のものが主流だが、小倉織と久留米絣の頑丈さに着目。海外から注文が入るほど売れ行きが好調という。
 ヤマップが配信する登山者向け地図アプリ「YAMAP」は、電波が届かない「圏外」でも全地球測位システム(GPS)で得た位置情報を地図に落とし居場所を把握できる。2013年から無料配信を始め、ダウンロード数は約120万を誇るほどの人気ぶりだ。
 そのヤマップが、肩から下げる小型バッグのサコッシュと、登山用パンツに伝統工芸品を取り入れた。小倉織と久留米絣でサコッシュを作り、登山用パンツは久留米絣で製造。小倉織は江戸時代から武士の陣羽織、国の重要無形文化財でもある久留米絣は農作業で着る野良着などに使われており、いずれも頑丈だ。
 久留米絣の登山用パンツは17年5月、久留米絣のサコッシュは18年8月、小倉織のサコッシュは同11月から販売を開始。いずれも販売から1カ月で100本以上が売れ、海外からの注文もきているという。

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2019/2/26ニュース

ギザギザ刃の鋸鎌、根強い愛用者 越前打刃物の工房、生産ピーク

 寒さが緩むとされる二十四節気の「雨水」の2月19日、春の本格的な農期を前に福井県越前市内の越前打刃物の工房で鎌の刃がのこぎり状になった「鋸鎌」の生産がピークを迎えている。職人たちは「昨年は大雪で注文が遅かったけど、今年は例年通り」と、研磨機で火花を散らしながら一枚一枚丁寧に仕上げている。
 専用の回転盤で刃をギザギザに目切りし、研磨や焼き入れなどの工程を経て完成する。越前市内で現在生産しているのは「カトウ打刃物製作所」だけ。刃のギザギザが雑草の根に絡んで草取りがしやすいと根強い愛用者が多いという。
 農作業に応じて長さや幅が違う十数種類あり、2月中旬から稲刈りが終わる10月まで全国から注文が入る。この時期は、刃の長さが約20センチの草取り用を中心に1日300~400本を仕上げている。
 刃の目切りには経験が必要で、タイミングを間違うと目が粗くなったり細かくなりすぎたりする。同製作所の加藤義実社長は「十分な切れ味が出るよう作っている。産地にこのような鎌があることを広く知ってもらいたい」と話している。

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