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伝統的工芸品ニュース

2018/5/17イベント

山中漆器の技取り入れ、革に木目 小松の職人ら作品展

 木目のような美しい模様が浮かび上がる革の財布や名刺入れ。福井市中央のカフェ「su−mu」で開かれている二人展「革のイロとカタチ」に、山中漆器や戦国時代のよろいなど日本の伝統技術に着想を得た作品が並んでいる。
 出品したのは、金沢市内などで飲食店の空間プロデュースなど手掛ける革職人ケイ・アラブナさん。東京出身の日本人で、今は石川県小松市を拠点にする。九谷焼と富山のガラス工芸、新潟県燕市の刀鍛冶などをつなげ、共同製作させるプロジェクトなど幅広く取り組んでいる。
 金沢美術工芸大在学中に趣味で、革小物を作り始めた。戦国時代のよろいは補強に漆が塗られ、渋柿の液「柿渋」で染色されたと知り、卒業後に創作に取り入れた。ただ時間が経つと、漆がひび割れてしまった。
 卒業後の2012年に小松市に移住。山中漆器を知り「漆の下にある木目がきれいに浮き出ていた」ことに感動し、作品作りに改めて取り入れた。古く熟成した柿渋は色が濃く、若い柿渋に重ね塗りすると、はけの跡が木目のように現れた。塗った漆を薄くする「拭き漆」という技術もヒントにした。漆をへらで革に押し込んで、染み込ませた。「染める」と、アラブナさんがたとえる独自技法で表面の「割れ」はなくなった。
 六年前、インターネット上で公開した革作品の写真がフランスのセレクトショップ経営者の目に留まり、一五年までフランスと英国の店舗で販売された実績もある。アラブナさんは今、自主ブランドを立ち上げ、革職人としても活躍する。ちょうつがいをイメージした名刺入れなど、日本建築や道具をデザインに取り入れているのが特徴だ。「日本の素材や技術を現代流にアレンジし、新たな伝統をつくる」

 展示では福井市出身で、革作品も手掛けるグラフィックデザイナー成山文子さん(大阪府吹田市)と計約五十点を出品している。二十一日まで(会期中無休)、午前十一時半〜午後九時。 

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2018/5/15伝統的工芸品

有田焼400年事業大皿 佐藤可士和さん県に寄贈 「今までにない作品を佐賀に」

 有田焼創業400年事業として、アートディレクターの佐藤可士和さんと陶磁器商社・キハラが共同制作した「DISSIMILAR(対比)」の大皿1点が11日、県に寄贈された。佐賀市城内の岡田三郎助アトリエ女子洋画研究所で贈呈式があり、佐藤さんは「今までの有田焼でやっていないことを思い切ってやった。作品が佐賀に残っていくとうれしい」と話していた。
 作品は2015年に「対比」をテーマにして制作、翌年パリの国際見本市で発表された。絵付けの顔料「呉須」を有田伝統の太いだみ筆で大胆に飛び散らせた上に、銀ぱくの直線が入ったデザイン。佐藤さんは「筆跡のないドローイング。コントロールできるもの、できないものを組み合わせた」と語っていた。

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2018/5/15イベント

金沢・しいのき迎賓館で加賀友禅イベント

 金沢の「石川県政記念しいのき迎賓館」(金沢市広坂2)で5月19日・20日の2日間、「大人ライフ金沢」が開催される。(金沢経済新聞)
 主催するのはHAB北陸朝日放送。40代以上の「大人」世代に向け、金沢の伝統工芸・加賀友禅を切り口に、伝統文化の魅力を包括的に紹介する。
 イベントにはプレゼンターとして、女優の真野響子さんを招く。真野さんは雑誌「婦人画報」で「私の金沢、麗しの加賀友禅」と題した企画の紙面モデルを担当し、金沢の伝統文化への造詣も深い。19日には「加賀友禅の世界」と題し、加賀友禅作家・毎田健治さん、アナウンサー・久保亜希子さんと、伝統を継承してものを作ることの意義やこだわりなどについてトークを行う。20日にはトークショー「加賀友禅の着こなし」を開く。相手役には加賀友禅プロモーションマネジャーとして活躍する鶴賀雄子さんを招き、実際に加賀友禅に袖を通す機会の多い立場から、金沢の伝統文化の魅力を存分に伝えていくという。

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2018/5/14イベント

四日市萬古まつり開幕 安価で販売、買い物客でにぎわう 三重

 【四日市】恒例の「四日市萬古まつり」が12日、三重県四日市市陶栄町の萬古神社周辺で始まった。晴天にも恵まれ、市内外から大勢の買い物客でにぎわった。13日まで。
 萬古陶磁器振興協同組合連合会が開き、今年で57回目。メーカーや商社、作家など35組が出店し、萬古焼の急須や食器、土鍋、花器などが市価の3―7割引きで販売した。
 訪れた人らは目当ての品を探して歩き、じっくりと商品を見比べ、気に入った品を買い求めていた。
 まつり開催日の1日は、必ず雨になる―というジンクスもあるが、関係者は13日の空模様にも期待して、2日間で10万人の来場を目標にしているという。

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2018/5/14イベント

駿河の下駄ずらり、職人技光る 静岡・葵区

 「第17回駿河の下駄(げた)祭り 職人展」(静岡塗下駄工業組合、静岡木製はきもの張加飾組合主催)が23日まで、JR静岡駅構内の駿府楽市で開かれている。
 静岡市の伝統工芸品として知られる駿河塗下駄と駿河張下駄計約200点を展示販売している。砕いた卵の殻を並べて絵を表現する「卵殻張り」の技法を用いた下駄など、職人技が光る力作がそろった。かわいらしいパンダの絵をあしらった子ども向けの下駄もある。
 静岡塗下駄工業組合の佐野成三郎理事長は「静岡で下駄産業が盛んだったことを知らない人が多い。この機会にぜひ伝統文化に触れてほしい」と話している。

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2018/5/14伝統的工芸品

世界的アートを越前和紙で ヤンセン氏とコラボ

 風を受けて生き物のように動く大型のアート作品「ストランドビースト」で世界的に有名なオランダのアーティストで物理学者のテオ・ヤンセン氏が、越前和紙を使った新作2体の制作に着手した。作品は平成31年秋にサンドーム福井(越前市)で開かれる「国際北陸工芸サミット」で展示され、実際に動かすデモンストレーションも行われる。
 県地域産業・技術振興課によるとヤンセン氏とのコラボレーションは初めてで、「和紙の耐久性の高さと意匠性の可能性をアピールし、新商品づくりのきっかけにもしたい」と期待している。
 ストランドビーストは、羽(帆)で風を受けて幾何学的な骨組みが砂浜を動く作品。18年にBMW、26年に中外製薬のCMに使用され、注目を集めた。科学を利用した多くの芸術作品を制作し、24年にフランスの最高勲章「レジオン・ドヌール」を受章した。
 県は、オランダを代表する画家、レンブラントの版画作品に越前和紙が使われた可能性が高いことから、オランダで企画展などを開催しており、28年11月にヤンセン氏に越前和紙のサンプルを送って作品の制作を打診した。
 県によると、ヤンセン氏は、耐久試験の結果、和紙でも作品に推進力を生むと回答。日本と江戸時代から多くの文化的な交換があった▽和紙で意表をつくような羽の形を創作できる▽オランダでも知られる歌舞伎や折り紙から感じたアイデアを具現化できれば和紙のオリジナル作品ができるとして快諾した。
 昨年10月に1作目のスケッチ(作品の大きさ縦約3メートル、横約6・5メートル、奥行き約2メートル)を制作。越前和紙の企画製造の杉原商店(越前市)がコーディネート、滝製紙所(同市)が手漉き和紙を製作。こんにゃく糊を使って強度を高めた。3月に1作目の和紙を現地に送付、2作目と合わせて完成した作品をオランダの砂浜で試走する予定だ。
 サミットは伝統工芸の魅力発信を目的に文化庁、北陸3県が協力して29年度から5年かけて開催する。

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2018/5/11ニュース

伝統工芸士に兄弟で合格 萬古焼の酔月陶苑

 四日市市南いかるが町の萬古焼の窯元「酔月陶苑(とうえん)」で作陶する清水潤さん=南いかるが町=と弟潮さん=西坂部町=が、兄弟そろって伝統工芸士の認定試験に合格した。すでに父酔月(本名・洋)さんも工芸士の認定を受けており、潤さんは「親子での認定はなかなかない。父を継ぐ次世代の自分たちを認めてもらえてうれしい」と話す。
 工芸士の試験は法律に基づき伝統的工芸品産業振興協会が行い、実務経験十二年以上という条件と、実技、筆記の両試験で審査する。二人は昨年九月に受験し、実技試験では決められた大きさ、形の急須づくりを指示され、ろくろ回しや削りの工程を実演。基準内の厚さに仕上がったか、審査員がその場で断面を確認した。二人は「緊張したが、普段通りの仕事を見てもらえたのでは」と振り返る。筆記試験は萬古焼に限らず、日本の伝統工芸全般の知識を問われた。二月二十五日付で認定された。

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2018/5/11イベント

黒糖シーサーでPR 含みつ糖協がイベント

 沖縄県含みつ糖対策協議会(会長・島尻勝広県農林水産部長)は「黒糖の日」の10日、沖縄黒糖の消費拡大を図るイベントをサンエー那覇メインプレイスで開いた。会場には壺屋焼やちむん家の新垣光雄氏が制作した「黒糖シーサー」もお目見え。来場者らはステージの催しや試食、即売を楽しんでいた。
 協議会は9月6日の「黒の日」までを黒糖消費拡大キャンペーン期間とし、県黒砂糖協同組合のSNSなどで情報発信を強化する。今期の黒糖生産は2年連続で9千トンを超えた。県黒砂糖工業会の西村憲会長は「原料の生育がよく、いい品質の黒糖ができた」と語った。
 宜野湾市の上江洲貴子さんは「子どもが黒糖を食べる。熱中症対策やミネラル補給もできる」と話し、多良間と波照間の黒糖を購入した。

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2018/5/11商品

【京都デニム】色移りしにくい京友禅染め新素材「みやこデニム」を発表

 京都デニムを手掛ける有限会社豊明(所在地:京都府京都市下京区小稲荷町79-3 代表取締役:桑山豊章)は、2018年5月10日(木)に、京友禅染めを施したデニム生地に、色落ち・色移りしにくい加工をした「みやこデニム」を発表いたします。これまで色落ち・色移りの問題から京友禅染めデニム生地を使用できなかった壁紙や家具などのインテリアにも使用することができるようになりました。

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2018/5/11伝統的工芸品

南部鉄器に新たな息吹 復興応援の願いも

 岩手県を代表する工芸品・南部鉄器。約400年の歴史を持つ伝統に新たな価値を加え、世界に発信しようと挑戦する北奥羽地方出身の青年がいる。盛岡市在住の伊藤大介さんは八戸市出身で、2016年12月、新ブランド「kanakeno(カナケノ)」を設立。東日本大震災からの復興の願いを込めつつ、現代の生活に取り入れやすい南部鉄器の在り方を模索している。
 カナケノは、伊藤さんが南部鉄器工房「タヤマスタジオ」(盛岡市)の田山貴紘社長と共に立ち上げた。2人とも震災を機に、生まれ育った北東北への思いを強くし、東京からUターン。13年夏、若手起業家のイベントで知り合った。

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