技術・技法
1
胎土は水簸により調合すること。
2
成形は、ろくろ成形、手ひねり成形、押型成形、たたら成形によること。
3
素地の模様付けをする場合には、化粧掛け、はけ目、象がん、印花、彫り、面取りによること。
4
釉掛けは、「ずぶ掛け」、「柄杓掛け」又は「吹き掛け」によること。この場合において、釉薬は、「木灰釉」、「藁灰釉」、「鉄釉」とすること。
5
窯詰めは、天秤積み、棚積み、さや積みによること。
工芸品名 | 萩焼 |
---|---|
よみがな | はぎやき |
工芸品の分類 | 陶磁器 |
主な製品 | 茶器、花器、食器、装飾用品 |
主要製造地域 | 萩市、長門市、山口市、阿武郡阿武町 |
指定年月日 | 平成14年1月30日 |
萩陶芸家協会
〒758-8555
山口県萩市大字江向510
萩市商工政策部商工振興課萩焼・陶芸係内
TEL:0838-25-3638
FAX:0838-25-3420
■海外から産地訪問
萩焼~産地訪問記事
萩焼の大きな特徴は、焼き締まりの少ない柔らかな土味と、高い吸水性にあります。吸水性が高いため、長年使っているうちに茶や酒が浸透し、茶碗の色彩が変化します。この変化は、茶の湯を嗜む人たちの間では「茶馴れ」と呼ばれて愛でられています。 その他の特徴としては、形や装飾の簡素さがあります。ほとんどの場合、絵付けは行われません。胎土となる土の配合、釉薬のかけ具合、へら目などが、登窯の作用によって様々な表情を生みだすことを想定した上で、その魅力を活かすように作られています。
大道土、金峯土を基本に、そこに見島土や、地土と呼ばれる地元の土を配合して、作陶に使用する粘土を作ります。 成形には、ろくろ、手ひねり、押型、たたらなどの技法があり、それらによって作られた作品に、化粧掛け、象がん、彫刻などの仕上げを施し、素焼します。 素焼後、施釉を行います。釉薬には、透明あるいは白釉を用い、施釉後、登窯、電気窯、ガス窯等で焼成します。窯の中で炎に触れた部分は釉調が変化し、この変化は「窯変」と呼ばれます。