技術・技法
1 下地造りは、次のいずれかによること。
(1) 「蒔地下地」にあっては、精製漆を塗付し、地の粉又は炭粉を蒔付けた後、精製漆を用いて「粉固め」をすること。
(2) 「漆地下地」にあっては、精製漆を塗付しては水研ぎをすることを繰り返すこと。
2 塗漆は、次の技術又は技法によること。
(1) 「下塗」及び「中塗」をすること。
(2) 「上塗」は、花塗又はろいろ塗とすること。
3 加飾をする場合には、「漆絵」、「粉蒔絵」又は、「南部箔絵」によること。
工芸品名 | 浄法寺塗 |
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よみがな | じょうぼうじぬり |
工芸品の分類 | 漆器 |
主な製品 | 椀、皿、盆、茶器、花器 |
主要製造地域 | 盛岡市、二戸市、八幡平市、滝沢市 |
指定年月日 | 昭和60年5月22日 |
岩手県漆器協同組合
〒020-0124
岩手県盛岡市厨川1-18-13
株式会社うるみ工芸内
TEL:019-641-1725
FAX:019-641-9133
■映像
手技TEWAZA「浄法寺塗」
昔から汁椀・飯椀・片口等暮らしの中で使われる漆器を作っています。昔から伝えられている椀には飾りの付いたものもありますが、ほとんどが無地の本朱・黒・溜色(ためいろ)の単色で、光沢をおさえた仕上げになっています。 国内最大の漆生産地でもあり、良質の原材料を使った飽きのこない質感が最大の特徴です。
トチ・ミズメザクラ・ケヤキ等の木を使って木地を作ります。乾燥させた木地に、生漆を染み込ませ木地固めをします。これに木地の表面を滑らかにするための塗りを施し、その上に水で練った砥の粉(とのこ)と生漆を混ぜたものを塗り、表面が滑らかになるまで研ぎ、下地を作ります。そこに刷毛の跡やほこりが付かないように仕上げの漆を塗り、そのまま乾燥させる「花塗(はなぬり)」、または、仕上げの漆を塗ったあと表面を磨く「ろいろ塗」を施して完成させます。