技術・技法
1 「ヒロロ細工」にあっては、次の技術又は技法によること。
(1)ヒロロ縄の太さは2ミリメートルから4ミリメートルとし、10センチメートルの長さに縒りが20回以上あること。
(2)底編み及び立ち上げ編みは、「矢羽根編」又は「棚編」によること。
2 「山ブドウ細工」にあっては、次の技術又は技法によること。
(1)ヤマブドウの皮は、鞣しを十分に行い、繊維に沿って切断し、幅の調整を行うこと。
(2)手さげ籠類の底編み及び立ち上げ編みは、「二本飛び網代編」又は「笊編」によること。
(3)手さげ籠類の縁巻きは、「矢筈巻縁」によること。
(4)角箱籠類の底編みは、「四つ目編」又は「二本飛び網代編」によること。立ち上げ編みは、「笊編」によること。
(5)丸籠類の底編みは、「笊編」「四つ目編」又は「二本飛び網代編」によること。立ち上げ編みは、「笊編」又は「二本飛び網代編」によること。
3 「マタタビ細工」にあっては、次の技術又は技法によること。
(1)材料の下ごしらえは、皮剥ぎ、割き、扱き、幅揃えを行うこと。
(2)米研ぎ笊の底編みは、二本の材料を一組とする「二本飛び網代編」で編み、一本の材料で「二本飛び網代編」により底を丸くすること。立ち上げ編みは、「笊編」によること。
(3)小豆漉し及び蕎麦笊の底編みは、二本の材料を一組とする「二本飛び網代編」によること。立ち上げ編みは、一本の材料で「二本飛び網代編」によること。
(4)四つ目笊の底編みは、二本の材料を一組とする「四つ目編」によること。立ち上げ編みは、「笊編」によること。
(5)籠類の底編みは、二本の材料を一組とする「笊編」によること。立ち上げ編みは、一本の材料で「笊編」によること。
(6)製作後は、「寒晒」又は「雪晒」を行うこと。