技術・技法
1 鋳型造りは、次の技術又は技法によること。
(1)砂型であること。
(2)溶湯と接する部分の鋳物砂には、「真土」を用いること。
(3)鋳型の造型は、「挽き型」又は「込め型」によること。
(4)「挽き型」による場合には、鋳型の表面に「紋様押し」又は「肌打ち」をすること。
(5)鋳型の焼成又は乾燥(「肌焼き」を含む。)をすること。
2 鋳物の表面は、漆及び鉄しょうを用いて着色をすること。
3 料理用具として用いられるものにあっては、「金気止め」をすること。
工芸品名 | 南部鉄器 |
---|---|
よみがな | なんぶてっき |
工芸品の分類 | 金工品 |
主な製品 | 茶釜、鉄瓶(てつびん)、花器 |
主要製造地域 | 盛岡市、奥州市 |
指定年月日 | 昭和50年2月17日 |
岩手県南部鉄器協同組合連合会
〒020-0055
岩手県盛岡市繋字尾入野64-102
盛岡手づくり村内
TEL:019-689-2336
FAX:019-689-2337
「質実剛健」「丈夫で長持ち」これが南部鉄器のイメージです。また茶の湯釜や鉄瓶に描かれている、様々な絵柄や美しく並んだ粒が描き出す「霰(あられ)」の文様は、作る人々の心の機微と温もりを感じさせてくれます。
南部鉄器は鉄を素材にした鋳物で、今日でも焼型、乾燥型の方法で、文様押し、肌打ち、漆仕上げ等の工程を経て作られています。中でも鉄器の錆(さび)を防ぐための「金気止(かなけど)め」は、約900℃の炭火の中に30分位鉄瓶を入れておく、南部鉄器独特の技術です。