技術・技法
1
成形は、鉄又は鉄と炭素鋼を炉で熱し、鎚打ちによる打ち延ばし又は打ち広げを自由鍛造で行うこと。
2
刃物鋼は、鉄と炭素鋼を炉で熱し、鎚打ちにより鍛接すること。この場合において、鑿(のみ)にあつては、炭素鋼を
「穂」から「首」まで巻き込み、鍛接すること。
3
鉞(まさかり)の全体接合は、「頭」、「胴」及び「胴先刃金」の「同時付け」により行うこと。
4
和釘にあつては、「鎬(しのぎ)」を付けること。
5
木鋏(きばさみ)の「色づけ」は、焼き入れ前に、炉で熱し、絹布を束ねた絹棒又はこれと同等の材料を有する布棒をこすりつけて行うこと。
6
包丁、切出小刀、鉋(かんな)、鉈(なた)、鎌の焼入れは「泥塗り」を行い急冷すること。
7
「刃付け」、「砥ぎ」及び「仕上げ」は、手作業によること。