技術・技法
1
成形は、鉄、炭素鋼又は鉄及び炭素鋼を炉で熱し、鎚打ちにより打ち延ばし及び打ち広げをすることにより行うこと。
2
斧及び鳶のひつは、「ひつ抜き」により行うこと。
3
鋸は、胴と一体の材料で、「首・中子造り」を行うこと。
4
鎌、包丁、鉈及び柄鎌の焼入れは、「泥塗り」を行い急冷すること。
5
片刃鉈にあっては、「樋」を付けること。
6
「歪取り」、「刃付け」、「研ぎ」及び「仕上げ」は、手作業によること。
工芸品名 | 土佐打刃物 |
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よみがな | とさうちはもの |
工芸品の分類 | 金工品 |
主な製品 | 斧、鳶(とび)、鋸、鎌、包丁、鉈(なた)、柄鎌(えがま)、鍬(くわ) |
主要製造地域 | 高知市、安芸市、南国市、須崎市、土佐清水市、香美市他 |
指定年月日 | 平成10年5月6日 |
高知県土佐刃物連合協同組合
〒782-0034
高知県香美市土佐山田町宝町2-2-27
香美市商工会内
TEL:0887-53-4111
FAX:0887-53-4113
■映像
手技TEWAZA「土佐打刃物」
土佐打刃物は、全国各地から形状や重さの違う刃物の注文を多く受けていたため、原寸と形を書いた注文書だけで製造ができます。これを称して「土佐の自由鍛造」と呼ばれています。この事は土佐の製造品種が多いことからも想像できますが、また少量多品種製造が可能なので、現在まで土佐打刃物が作り続けられています。
鋼や鉄を炉で熱し、鎚(つち)で打ちのばしながら形を作ります。形になったものの刃の部分を研ぎ製品にします。また、斧や鳶等は、鉄材にたがねでヒツ穴を抜く「抜きビツ」と呼ばれる方法で作られています。