技術・技法
1 甲造りは、次の技術又は技法によること。
(1)「甲挽き」した後、屋外で12か月以上自然乾燥すること。
(2)「荒ぐり」した後、手作業による「仕上げぐり」をすること。
(3)甲の裏の彫りは、「綾杉彫り」又は「子持綾杉彫り」とすること。
2 組立ては、「とめ甲」又は「くり甲」とすること。
3 仕上げは、次の技術又は技法によること。
(1)甲及び裏板は、鏝を用いて焼き上げること。
(2)甲及び裏板の「みがき」は、いぼたろう及びうずくりを用いること。
工芸品名 | 福山琴 |
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よみがな | ふくやまこと |
工芸品の分類 | その他の工芸品 |
主な製品 | 琴 |
主要製造地域 | 福山市 |
指定年月日 | 昭和60年5月22日 |
福山邦楽器製造業協同組合
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広島県福山市西町2-10-1
福山商工会議所 産業振興部産業課内
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FAX:084-911-0100
最高級の桐乾燥材を使用し、精巧な細工が施される等、手作りの良さが随所にあふれています。優れた音色、甲の木目の美しさ、装飾の華麗さは、経験豊かな琴職人の手作り技術によって生まれています。
原木の桐選びから始まる琴の製作工程は、桐材の乾燥までに約1年。その後、甲のえぐり、彫り、焼き、磨きへと続き、装飾工程の飾り付け、蒔絵、そして、仕上げの金具付け、調整となります。この工程のほとんどが、熟練した琴職人の手作業で丹念に仕上げられます。