古くは1400年代から始まった縫い笠で、江戸時代に加賀藩が生産奨励したことにより全国に普及した。良質の菅草を生かした製作技術により、農作業での日除け・雨除けや、日本各地の伝統行事・祭りなどの道具として使用されている。
1 「笠骨」は、次の技術又は技法によること。
(一) 「外輪骨(がわぼね)」は、「爪」を施して輪にし、「爪」を重ねて留めること。
(二) 「中骨」は、頭頂部の重なり部分を薄く削り、「外輪骨」に差し込むこと。
(三) 曲げ工程をする場合は、「中骨」を加熱して曲げること。
2 「笠縫い」は、次の技術又は技法によること。
(一) 笠裏には、「シカケ」をすること。
(二) 「ノズケ」で取り付けた菅草をしごいた後、糸で縫い上げること。
(三) 頭頂部は、「頭止め」をすること。
1 使用する竹材は、外輪骨には、カラタケマダケ若しくはモウソウチク又は、これらと同等の材質を有するものとすること。中骨には、メダケ又はこれと同等の性質を有するものとすること。
2 菅草は、カサスゲ又はこれと同等の性質を有するものとすること。
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