2018/4/13(金)

和紙画 光で七変化

 安芸市出身でイタリア・フィレンツェ在住の横山明子さんが、土佐和紙をちぎったりはったりして風景や人物などを表現する独自の「和紙画」の作品づくりを続けている。和紙の透過性の違いを利用して、光の当て具合で色が変化したり、別の絵柄が浮かび上がったりする作風は同国内でも評価が高いという。横山さんは15日まで、古里・高知では2年ぶりの個展をいの町の町紙の博物館で開いている。(中西千尋)
 横山さんの作品は和紙を重ね合わせて様々な色を表現。特にこだわる「目」の部分は、破れにくく柔軟性のある和紙の特性を生かし、まつげまでも自在につくりあげる。
 展示作品のうち花の女神がテーマの「フローラ(Flora)」。フローラは着物姿で遠くを見つめ、コイの池に立つなど、日本的意匠がちりばめられている。そして、後ろから強い光をあてると、背景に花の都・フィレンツェの街並みが浮かび上がる。
 横山さんは高知大教育学部で、美術史を専攻した。レオナルド・ダ・ビンチやラファエロなど、ルネサンス期の芸術家にあこがれて、イタリアの美術学院に入り、素材を自由に使って作品をつくる装飾デザインを学んだ。まもなく「普通ではつまらない。がらりと変化する絵にしよう」と、和紙の透過性を利用した手法に思い至った。
 最初は、京都で和紙を買っていたが、和紙照明具の職人から「高知県出身なのだから、土佐和紙の職人さんに会いなさい」とアドバイスを受けた。いの町で、手間暇をかけた製造方法などに感銘を受けて以来、作品の材料は全て土佐和紙を使用している。
 さらに、和紙が今や西洋の美術に欠かせない存在となったことも、横山さんの背中を押す。1966年のフィレンツェ大洪水以来、和紙は絵画修復に使われるようになった。昨年、「和紙とフィレンツェ」というテーマで、横山さんの和紙の作品が紹介されたという。

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