日本 ここに技あり!~小鳥が喜ぶ出雲石燈ろうの技~
小鳥たちは水浴びが大好きだそうです。
水分補給や大切な羽を清潔に保つために水浴びが欠かせないとか。
小鳥の愛好家のみなさんは、
庭に小鳥の水浴びの場所「バードバス」を設置して、
小鳥の水浴びの様子を見て楽しんでいます。
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島根県といえば、出雲大社と宍道湖。
夏の日差しにも涼しげなさざ波を広々とした湖面にたたえる宍道湖。
その南岸の山間部で、出雲石燈ろうの原石である「来待石」が採掘されてきました。
来待石の特徴は、他の石材と比較して、
切り出しと加工が容易で、耐寒、耐熱性に富むため長持ちする一方、
風化しやすい性質と石に水が染み込むことで、
コケが生えやすいという表情豊かな面を持っています。
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「しかし、今では日本国内でも本格的な出雲石燈ろうを置くような庭園は減少し、
来待石と伝統の技を用いた新たな商品の開発が求められている」
と来待石灯ろう協同組合の伊藤勉理事長(川賀石材店)は語ります。
「たとえば、インテリアとしてのストーンライト、
金魚鉢、そしてバードバスなどを作るようになりました」
公益財団法人日本野鳥の会の監修のもとで取り組まれたバードバスプロジェクトは、
鳥が「来る」のを「待つ」という意味で「鳥来待プロジェクト」と名付けられました。
様々な野鳥が水浴びできるような深さに作られています(税込 小8,640円 台座は別です)。
野鳥が来待石で水を飲み、水浴びをする。
小鳥たちにとって心地よい環境を石燈ろうの技で生み出し、
そこに人の優しさを感じさせる・・・・・・
伝統の石加工の技、ここにあり!
来待石の風合いを生かしたバードバスや石のあかりなど、
匠の新たな製品をぜひご覧ください。
その他の参加産地情報:房州うちわ 二風谷イタ、アットゥシ 弓浜絣