「小石原焼」と言われても、もしかしたら知っている人は少ないかもしれません。
もちろん、伝統的工芸品が好きな方であれば知っていると思いますが、
工芸品に関心の薄い人でも知っている「伊万里・有田焼」と比べると、
認知度は低いと言えます。
ただ、小石原焼は日常生活に溶け込んでいる陶器のため、
その姿を見ると、「あ、これ家にある」という人も多いようです。
小石原焼の特徴は、この点々にあります。
リズミカルに描かれる点は、
飛び鉋(とびかんな)という技法を使って作られているそうです。
小石原では黒い土の他に白い土も発掘されたため、
化粧土として使うことができないかと考えました。
化粧土とは、
土の上に土をのせるという方法。
小石原焼の場合であれば、
胎土の上にまず鉄分の多い黒い土をかけて、
その上から白い土をかけるという方法です。
上の土が乾いてから、
再びロクロにのせて、
回しながらカンナで模様をつけていきます。
カンナが当たった箇所は黒色が現れ、
当たらなかった箇所は白色のままになり、
小石原焼の特徴の一つでもある点々が表現されるのです。
飛び鉋は掻き落しの技法の一つですが、
「飛び鉋」という言葉を使って作っているのは小石原焼と小鹿田焼(おんたやき)のみです。
ちなみにこの「飛び鉋」という名前は明治時代に入ってからつけられたものだとか。
小石原焼には点をつける「飛び鉋」以外にも、
「刷毛目」「櫛目」「指描き」「流し掛け」「打ち掛け」などの技法もあり、
どれも独特のセンスで表現されています。
青山スクエアでは常設展に置かれているので、
いつでも様々な表情の小石原焼を見て購入することができるのですが、
お店に来れなくても、
実は青山スクエアのオンラインショップでお皿とコップを購入することができます。
お皿の詳細はこちらから見ることができます。
そしてコップは二種類ご用意しています。
小石原焼は普段使い用にしても、
小料理屋なんかで使っても十分に映える食器です。
そして一度名前とその姿を覚えてみると、
色んな所で小石原焼が売られていることに気づくはず。
ぜひ一度、小石原焼を手に取ってみてくださいね。







