デザイン性の高い美しき大阪浪華錫器
伝統的工芸品に詳しい人なら知っているかもしれませんが、
「大阪浪華錫器」をなんと読むのかさえ知らない人もいるかもしれませんね。
これは「おおさか なにわ すずき」と読みます。
その形を見たことのある人は多いと思うのですが、
これが伝統的工芸品だったのかと驚く人も多いでしょう。
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美しい大阪浪華錫器
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一般的な形の、でもしっかりと模様がついているコップ
いかがでしょう?
見たことはあったでしょうか?
この伝統的工芸品は、
江戸中期頃には大阪で作られていたという文献(難波雀に記載あり)が残っています。
心斎橋、天満、天王寺などで作られ、
もっとも繁栄していた頃には、なんと職人は250名もいたのだとか。
ですが、戦争が始まり職人が徴集されたり、材料が手に入らなくなったりして、
段々とその規模は縮小し細々と作り続ける産地になりました。
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錫には色を付けることも出来ます
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渋めの色も錫器だととてもシックでかっこよく見えます
ですがそれでも職人は絶えることなく続け、
1983年に国指定の伝統的工芸品となり現在もしっかりと販路を広げて、
売られているというわけです。
大阪浪華錫器はその名前の通り、
錫が原材料。
錫は青銅器にも使われていた材料で、
錫石という鉱石から取れる金属です。
この金属を溶かして型にはめて固めてから、
ロクロで削って形を作っていきます。
焼き合わせやろう付けをした後で、
絵付けを施したり、
「くさらし」といって酸につけたりしてでこぼこした感じを出したり、
漆を塗ったり、
その品によって様々な手法が使われ作られるのが特徴。
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今は小っちゃいものも作られています
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人気のあるカバのペーパーウェイト
このカバのペーパーウェイトは、
オンラインショップでも販売しています。
十センチくらいの大きさのカバですが、
意外と重みはあって、
しっかりと紙を止めてくれる可愛い商品です。
酒器や茶器類が多かった大阪浪華錫器も、
今ではそれ以外の商品を作ったり、
漆の産地(津軽漆器、会津漆器、輪島塗、越前漆器、紀州漆器)とコラボをして、
商品を作っています。
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富士山のぐい呑み
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内側にまでこだわりのある大阪浪華錫器
お気に入りの一品を見つけに、
青山スクエアに遊びに来ませんか?