2018.12.20
寺社彫刻から一般家庭の室内彫刻へ変わってきた井波彫刻の魅力
富山県南砺市には、
伝統的工芸品の井波彫刻があります。
井波彫刻の始まりは、
瑞泉寺本堂再建のため京都から派遣された彫刻師に、
地元の大工4名が修繕をするために彫刻を教わったところからだと言われています。
そのため、
井波彫刻の彫刻師たちは神社仏閣で自らの腕を競い合っていました。
その後も、日本各地の豪華絢爛な神社仏閣の彫刻に携わっていましたが、
明治時代に入ってからは一般家庭の欄間の彫刻も研究するようになり、
井波欄間のジャンルを確立。
昭和に入ってからも、神社仏閣の彫刻と一般家庭の欄間の彫刻の双方を行い、
日本中に井波彫刻の作品を残していきました。
現在も神社仏閣や欄間を作る職人もいますが、
青山スクエアに置いてあるような置物やブローチなどの小物を作る人が増えています。
作り手も時代に合わせて、
変化してきているのでしょう。
壁掛けやお盆まで登場するようになり、
木工品としての範囲は年々増えてきています。
現在、青山スクエアのオンラインショップでのお取り扱いはありませんが、
木工品が好きな人は足を止めて、その形に見入ってしまう人もしばしば。
先日は、外国人の方も手に取って見ていらっしゃいました。
ぜひ、お立ち寄りください。